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コラム

後藤英彦のぶっちゃけ放題!
第421回 整形で美人を目指す女ごころ

2017-04-13

 写真に残る近代美人と言えばエリザベト・オイゲニーエ(一八三七~九八)ではなかろうか。
彼女はオーストリア・ハンガリー帝国の皇帝F・ヨーゼフ一世の皇后で、美女を揃えた欧州宮廷一の美人だった。
むろん一八四五年に始まる美容整形など見向きもしなかった。
美貌のためなら肉体を刻むことも厭わない現代の女性たち。
米形成外科学会(ASPS)によると、米国の美容整形件数は昨年、百八十万件近くに達し、プチ整形は千五百五十万件に上ったという。
一番人気は豊胸手術で二十九万五百件だった。
リサーチ&マーケッツ社(R&M)によると、一六~ニ○年の世界の美容整形は年平均六・八%成長するという。
美容整形手術は顔、胸、鼻、体等の矯正が主で、一位は米国で世界の二○・一%を占める。
これに二位一○・二%のブラジル、三位六・二%の日本、四位四・八%の韓国、五位三・五%のメキシコ、六位二・六%のドイツ、七位二・一%のフランスと続いている。
整形は中国で超人気。
人民網によると、中国の美容整形は一五年三月現在で、世界の一二・七%を占めたという。
これが事実なら、中国がブラジルを抜いて世界二位になる。
国際美容整形外科学会(ISAPS)によると、世界で行われた鼻整形の世界一は韓国で、世界の九・九%を占める。
整形文化は国民性を映すという。日本女性はナチュラルな鼻を好むのに、韓国女性は韓流女優と同じ鼻を望む。
そのせいか韓国の整形美人は双子のように似ていると評判だ。
グローバル・インフォメーション社(GII)によると、エステの世界市場(一六~ニ○年)の成長率は年平均九・八%。
エステは整形手術より簡単に広範囲に美貌道を追求する分野だ。
ボトックス、皮膚充填剤,体形矯正、レーザー脱毛、ケミカルピール、歯科インプラント手術、マイクロクリスタル、ピーリングなどの類はエステ市場に入る。
顔、胸、鼻、体を矯正した人工美人が美の女王を決めるミスコンを目指す現代の矛盾に、エリザベトが生きていたら何と観るだろうか。


※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。
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後藤英彦

一九六四年時事通信社入社。旧通産省、旧農林省、旧大蔵省を担当後、ロサン
ゼルス特派員。本社海外部次長。途中希望退社して盛岡大学客員教授、評論活
動。二度目の来米でジャパン・ジャーナルを主宰。講談社、エルネオス系を中心
に寄稿中。主著に「日本をダメにした官僚の大罪」(講談社)。中大法学部法律
学科卒業。福岡県出身。グレンデール在住。

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後藤さんのブログ http://blogs.yahoo.co.jp/jajala816




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