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コラム

後藤英彦のぶっちゃけ放題!
第432回 ホモサピエンスは絶滅危惧種

2017-06-29

わたし達はアフリカで発祥・進化、勝ち残ったホモサピエンスだ。
タンザニア東部ンゴロンゴロのカルデラ大草原は動物たちの楽園で、幅百㍍、深さ百㍍、全長四十㌔のオルドバイ渓谷を西に頂いている。
人類発祥のこの谷間から、猿人(直立歩行)の頭蓋骨が発掘された。
人類最古とされる猿人が約四百万年前、ここに住んでいたという。
オルドバイ渓谷にいたこの最古の女性をミトコンドリアイブと言う。
ミトコンドリア(ミト)は細胞中の物質の一つ。肺の酸素を糖に変える際に発する熱で、体温を保つ役柄だ。
ミトと共に母系遺伝ミトDNAの存在が、突き止められている。貴方のミトDNAは母親から、母親のミトDNAは祖母から伝えられている。
ミトDNAを過去に追跡、ついに行き着くオルドバイの女性をミトコンドリアイブと呼ぶ。
彼女の子孫が増えると心配も増える。食物が不足する。猛獣に襲われる。灼熱、寒冷等天候異変に悩まされる。
子孫らは移住を決意、七万年前タンザニアを出発、中東で欧州とアジア組に分かれ更に移動。
アジア組の一部が日本に着くのに約三・五万年かかっている。
彼らの一部はさらに移動、シベリア経由でアラスカに渡り北米を経て南米に到着、計五万㌔の通称「グレート・ジャーニー」を終えている。
突然変異は約二千年ごとに起きる。子孫は突然変異で環境の変化に適応し、適応できない群れは死滅した。
十万年前に出現したネアンデルタールが途中で絶滅、これに代わってホモサピエンスが約三万五千年前に出現した。
太陽光の少ない欧州に住むと肌が白くなった。
寒冷地では熱を吸収しなければならず体長は大きくなった。
温暖地では熱を発散させる必要から体表面積を大きくしなければならず体長は小さくなった。
各環境に沿った突然変異で独特の容貌、肌色、体格を形成した。
白黄黒の異なる肌も元を正せばミトコンドリアイブの突然変異、ホモサピエンスだ。
ホモサピエンスは今、ネアンデルタールの後を追っている。核戦争を引き起こす可能性大で、絶滅危惧種に入っている。


※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。
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後藤英彦

一九六四年時事通信社入社。旧通産省、旧農林省、旧大蔵省を担当後、ロサン
ゼルス特派員。本社海外部次長。途中希望退社して盛岡大学客員教授、評論活
動。二度目の来米でジャパン・ジャーナルを主宰。講談社、エルネオス系を中心
に寄稿中。主著に「日本をダメにした官僚の大罪」(講談社)。中大法学部法律
学科卒業。福岡県出身。グレンデール在住。

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後藤さんのブログ http://blogs.yahoo.co.jp/jajala816




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