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コラム

後藤英彦のぶっちゃけ放題!
第435回 奢る総理に忠告の「あいうえお」

2017-07-20

安倍総理の不誠実は目に余るものがある。
人を食った顔で「イメージ操作」と叫んで質問者をひるませたり、はぐらかしに時間を割いてまともに答えないのは毎度のことだ。
国民の多くも怒っているが、党内は‴安倍一強”とやら、その威勢におそれをなして誰ひとり忠告する者とていない。
と思っていたら、一人いた。安倍三次内閣で防衛相を務めた中谷元・衆議院議員その人だ。
加計学園に関し「あいうえお」を使って「焦らず、威張らず、浮かれず、エコひいきせず、奢らずに対応して」と助言した。
都議選の応援演説に来た総理に向かって「辞めろ」、「帰れ」のヤジ。「こんな人たちに負けるわけにいかない」と切れた総理をやんわりたしなめた。
第二弾は「かきくけこ」だった。
「家内の言うこと、厳しい意見、苦情、見解の異なる人、こんな人たちの意見も聞かないといけない」と諭した。
総理総裁を目前にした父安倍晋太郎が急死したあとを継いだ世襲の安倍晋三、初当選は一九九三年のことだ。
派閥の領袖も大物議員も口を閉ざし忠告一つしない現状に、中谷議員は我慢できなかった。
総理より三年前に初当選した先輩のおれだ、軽く親しく忠告すれば受け止めてくれると決めた。
しかし子供が大人の靴を履いたような安倍総理の気性、どう受け止めてくれるやら。
迷惑な同僚議員四人には英語交じりの苦言で意表をついた。
暴言、暴行が報じられ自民党から離党した豊田真由子議員、加計学園関連で極秘文書疑惑をかけられた萩生田光一官房副長官。
さらに都議選応援で失言した稲田朋美防衛相、加計学園からヤミ献金を受けていた下村博文東京都連会長に向けたものだった。
豊田のT、荻生田のO、稲田のI、下村のSのイニシャルを駆使し、「THIS・IS・大打撃」とやった。
「忠告は容易だが、食べるのは難しい」(Advisers run no risks)という英語の諺がある。
忠告は危険と隣り合わせ。うまくいかないと、職を失い食えなくなるという教え。総理と議員四人の今の胸の内をそっと覗いてみたいものだ。


※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。
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後藤英彦

一九六四年時事通信社入社。旧通産省、旧農林省、旧大蔵省を担当後、ロサン
ゼルス特派員。本社海外部次長。途中希望退社して盛岡大学客員教授、評論活
動。二度目の来米でジャパン・ジャーナルを主宰。講談社、エルネオス系を中心
に寄稿中。主著に「日本をダメにした官僚の大罪」(講談社)。中大法学部法律
学科卒業。福岡県出身。グレンデール在住。

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