編集部
◆インタビュー連載◆11 西本敬一JETROロサンゼルス 事務所所長
2017-02-10
西本敬一日本貿易振興機構(以下、JETRO)ロサンゼルス事務所所長に、ロサンゼルスでのJETROの展開やプライベートでのライフワークについて聞いた。
(金丸智美)
西本敬一所長
西本所長の祖父・西本三十二氏 / 西本所長の曾祖父・蔵原惟郭氏
自分をさらけ出すと縁が繋がる
所長 今、私は東京に小さい家族史の記念館を作っています。私が育った実家にはもう誰も住まないので、取り壊して、家族史の記念館にして、まずは親族に見てもらおうと計画しています。
ファミリーヒストリーを、皆さんにもっと探っていってもらいたいです。家族の歴史を知ることが自信回復にもなります。だから私は日系アメリカ人に関心があるんです。
家系図だけではなくて、自宅に祖先の記念品を展示するコーナーを作るとか。そのモデルルームを作ったりしてファミリーヒストリーがブームになればいいなと思っています。そういうサークルも作りたいですね。
―西本所長のお話の中に、幾度も「縁」という言葉がでてきました。
所長 私は、「縁は幸せの源」と思っています。しかし、岐阜県に赴任するまでは正直分からなかったです。縁の大事さが身に染みていませんでした。駐在が始まり縁を繋いで、駐在が終ると縁がなくなることもありますが、縁を繋いでいくと幸せが舞い込んできます。
私が世界平和研究所に出向していた時、同研究所会長の中曽根康弘元総理から「尊縁随縁」という言葉を教えて頂きました。「縁を尊び、縁にしたがえば、自ずと君の人生は開けてくる」と教えてくださいました。
縁というのはドンドン繋がります。縁を繋げるには、自分をさらけ出すことです。すると、そこから共通項が出たりして、自分が知らないことがドンドン出てくる。これが「縁」だと思います。
従って、自分のことを話さないのはもったいないと思います。例えば、話すことで知らない発見や知らない繋がりなどが出てきます。人間が生きていく上での楽しみです。
(完)
※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。

