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コラム

苦楽歳時記
第214回 名前

2016-09-01

 何年か前に、来米したばかりの莫逆の友から、同行の女性を紹介された。

 名前はミキミキ。「愛称ですか」と尋ねると、山村美樹さんが三木さんと結婚されて、フルネームがミキミキになったと説明してくれた。

 いづみさんが泉さんと結婚したらイズミイズミ。美和さんが三輪さんと結婚したらミワミワ、真紀さんが牧さんと結婚したらマキマキだ。

 ロサンゼルスで珍しい名前の日本人と知り合ったことがある。

「あなたのお名前は」
「材木屋です」
「お父さんの職業ではなく」
「ですから、材木屋です」

 なんと、彼女のラストネームは材木屋だったのだ。

 往時、ビバリーヒルズのロデオ・ドライブに、少しばかりくだけた貴金属店があった。ここの店長がイタリア出身の男性で、名前はヨシコさん。日本人観光客が店の中へ入っていくと、「わたしの名前はヨシコです」と、日本語で話しかけてくる。

 観光客が笑い出したところで、店長はすかさず名刺を差し出して、自分の名前がヨシコであることを証明する。

 小学校の同級生にファーストネームが、天主(てんしゅ)君というのがいた。「てんのぬし」と書くことから、後に名前を改めている。

 姉の同級生でファーストネームが、運子(うんこ)さんという人がいた。二度ばかりお会いしたことがあるが、清楚で上品な女性であった。

 では、ここで、大変珍しい日本人の苗字の一部を紹介する。

 一番合戦(いちまかせ)、百目鬼(どめき)、仙人(せんにん)、音琴(ねごと)、目次(めつぎ)、花子(はなこ)、人首(ひとかべ)、宇宙(うちゅう)、九(いちじく)、回り道(まわりみち)、辺銀(ぺんぎん)、凸守(でこもり)。


※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。
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新井雅之

文芸誌、新聞、同人雑誌などに、詩、エッセイ、文芸評論、書評を寄稿。末期癌、ストロークの後遺症で闘病生活。総合芸術誌『ARTISTIC』元編集長。




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