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コラム

後藤英彦のぶっちゃけ放題!
第366回 察しより言葉重視のゲルマン系

2016-04-07

世界で「最も空気を読む人の多い国は日本」だが、これは一体なにを意味するだろうか。
アメリカの人類学者エドワード・ホールが先に、代表的な十五カ国・地域を選んで「最も空気を読まない人が多い国」をランク付けし発表した。
それによると、最も察しの悪い地域はドイツ系スイスだった。率直で、感情的表現やジェスチャーが世界で最も少ないと判定された。
二位はドイツ。ここでは日本の「沈黙は金」は禁句。意見がないと自信を欠く人かバカだとみなされる。
三位は北欧諸国(デンマーク、スウェーデン、ノルウエー、フィンランド、アイスランド)。シャイな人が多いが、平等な社会に至るまでの権利を追求した過程がある。
四位は多民族国家アメリカ。自分の文化(癖)を相手に伝えるため言葉が唯一の武器になる。
五位はイギリス系カナダ。感情を表に出さず思うことを言葉で相手に伝えることこそ美徳。
以下、六位イギリス、七位フランス系カナダ、八位フランス、九位イタリア、十位スペイン。 
十位以下はアフリカ、アジア、アラブ地域となり、最後の十五位にランクされたのが日本。
俗にいう単一民族、同質文化の日本では察しのよい人ほど好かれる。感性に言葉はいらないという考え方だ。
大口をたたいてKYを欠くとバカにされるだけだ。
日本人の大半は自閉症患者ではないかと思うことがある。集会で一番に手を挙げて発言する日本人など見たことがない。
幼少の頃のアインシュタイン、ピカソ、クリントンらは自閉症か言語障害だったそうだ。
天才だったからいいが、凡才には災難だ。
「日本の常識は世界の非常識」という言葉がある。
空気を読み損ねて誤解を招くより、発言で誤解をなくすほうが国際時代の生き方だ。
察しの悪い一位から六位までをゲルマン系が占めている。察しという不確かな手段より明確な言葉で判断しようという習俗だ。
言葉への信頼はゲルマン系遺伝子「R-S21/U106」に色濃く引き継がれているように思える。


※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。
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後藤英彦

一九六四年時事通信社入社。旧通産省、旧農林省、旧大蔵省を担当後、ロサン
ゼルス特派員。本社海外部次長。途中希望退社して盛岡大学客員教授、評論活
動。二度目の来米でジャパン・ジャーナルを主宰。講談社、エルネオス系を中心
に寄稿中。主著に「日本をダメにした官僚の大罪」(講談社)。中大法学部法律
学科卒業。福岡県出身。グレンデール在住。

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後藤さんのブログ http://blogs.yahoo.co.jp/jajala816




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