今月の庭仕事
Lesson 166
2016-06-29
早いもので今年も後半に入り、夏到来です。既に2日ほど100度以上の日がありました。「暑い!」の一言です。翌日の「95度が涼しい!」と感じたのは、私だけでしょうか? 皆さんのベジタブルガーデンのキュウリ、トマト、ナスビも暑いと感じていることでしょう。自分だけ、水を飲んでいませんか?水不足の状態を長引かせることのないように、ちゃんと気を配りましょう。
特にキュウリは、根が浅いので根にダメージを与えてしまうと、根の回復が遅くなり、樹勢回復に時間がかかると南加庭園業連盟野菜セミナー講師が言っていましたね。ただの水不足なら、萎れていた葉は水をかければすぐに回復します。しかし、根がダメージを受けてしまうと水の吸収力が弱くなり、新しい根が生育するまで、さらに注意が必要だそうです。
キュウリの実が生りだしたら、追肥の時期到来です!ただ肥料をまいて水をかけるのではなく、必ず肥料は土と混ぜるようにしましょう。肥料が地中にあれば蒸発しにくくなります。実がどんどん生るので、追肥の回数は10日毎くらいに行いましょう。
キュウリの実は、朝見た時は小指ほどの大きさだったのが、帰宅すると倍になっていたりします。「あっという間に大きくなる!」という言葉がピッタリです。20センチぐらいになったら早めに収穫しましょう。実が大きくなり過ぎると、キュウリの株自体が疲れてしまいます。収穫量も減り、病害虫への抵抗力も下がるので気を付けましょう。朝見た時に20センチであれば朝のうちに収穫しましょう。毎朝、ちゃんと見るのがポイントです。
さて次にトマトです。脇芽は全て取って一本仕立てにするというのが基本です。脇芽を取らずに複数本仕立てにしてしまうと、トマトが生っているのが葉に隠れてしまって見えません。風通しが悪くなり病害虫が発生しやすくなります。実にも陽が当りません。この状態になっていたら、主枝から出ている脇枝(脇芽が伸びてしまった枝)を切り取って透かしましょう。
トマトの実がピンポン玉ぐらいの大きさになった時、またミニトマトの場合は実がつき始めた時、追肥を始めましょう。土と混ぜることが大切です。回数は2週間に1回、収穫が終わるまで続けましょう。
ミョウガも今が追肥の時期です。やはり土と混ぜます。乾燥に弱いので株の周りをワラや落ち葉でカバーしてあげましょう。落ち葉は、葉と葉の間に空気が入り込み、熱が土に伝わりにくくなります。またトウモロコシや竹の葉(腐りにくい)で、キュウリにも試してみてください。
■今回のコラムニスト:南加庭園業連盟の新垣安徳さん。
※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。

