苦楽歳時記
vol190 子供の詩
2016-03-17
今回のコラムは、子供たちの詩を紹介させていただきます。子供たちの発想と豊かな感性には驚くばかりです。
『干支の二番』小学校1年・有希乃さん。ねー うし とら/うー たつ みー/うま ひつじ さる/とり いぬ い/おかあさん これに/二ばんないの?
『ふたり』小学校1年・史織さん。こころのなかのわたしは/わたしとちがうことをしてしまう/わたしがあそびたいとおもっても/あそばないといってしまう/わたしがふたりいる
『おとうとのちんちん』小学校2年・竜也さん。おとうとが もしも しんだら/天ごくに いくと おもうよ/でも ちんちんは/じごくに いくよ/だって まい日/おねしょするもん
『ミッキーマウス』小学校4年・亜矢香さん。ディズニーランドにいる/ミッキーを/ママが/「ミッキーの着ぐるみを着た人」と言った/まったくゆめがないなぁ
『空』小学校5年・善成さん。空は大きな落書き帳だ/夏は入道雲/秋はうろこ雲/いろんな雲が落書きしてるよ/飛行機だって落書き上手/雨上がりには七色にじ/やがて太陽がしずみ真っ赤になったよ/夜になるとこぼれるほどのお星さま/まるでホタルが遊んでいるようだ/いつまでもいつまでも/この空がきれいでありますように
このほど文部科学省は、日本PTA全国協議会との共催により実施した「家庭で話そう! わが家のルール・家庭のきずな・命の大切さ」三行詩募集について、優秀作品を発表しました。
文部科学大臣賞(小学生の部)石川県・小学校1年・仙崎志歩さん。「おやつにもらったチョコレート。かぞくにわけたらちいさくなった。でも。みんなのしあわせおおきくなった。」
中学生の部は、島根県・中学校3年・青木嶺斗さん。「泥棒ですか? 母のツッコミ ただいまというまでやりなおし」
本紙『ポエムタウン』では、年に4回の詩を募集しています。「成人の部」、「青少年の部」(子供の詩)が、世界中から応募できます。
詩には制約がありません。子供たちが自由に表現できる場なのです。知性と感性、そして想像力を育むのに最善の手段です。詩とは、夢と希望、そして勇気と励ましを与えてくれる文学なのです。
※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。

