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コラム

苦楽歳時記
vol183 ショートショート6

2016-01-28

『青は藍より出でて藍より青し』

 フランス現代アートの巨匠、エミール・ゴーンの息子は絵を描く際に、父親と同じことをするので周囲の者を驚かせた。

 その手法とは、絵筆に絵の具をつけるときに、必ずブルーの色を少し混ぜ合わせるのである。

 そのことを知ったエミールは、自分と同じように必ず青い色の絵の具をつけ足しながら、カンバスに向かって絵を描いている息子の姿を見て、思わず叫んでしまった。

 「ブルー足す おまえもか!」

   ◆   ◆

『郷に入っては郷に従え』

 日本では父と娘が、あるいは母と息子が、小学校の低学年くらいまでは一緒にお風呂に入る。映画『となりのトトロ』でも、父親と二人の娘が入浴している場面がありました。

 アメリカで同じようなことをすると、何と児童虐待になるそうだ。たとえ母と娘であったとしても、狭い浴槽の中で肌と肌を接触させることは、児童保護法によって禁じられている。

 それゆえにアメリカでは、浴槽のことをバスタブーと呼んでいる。

  ◆   ◆   

『手洗い』     

 トイレのタンクの上に一輪の花

 「まぁ~ なんてきれいな水仙の花」

 これが本当の水洗トイレ

   ◆   ◆

『またの名』

 フランスのオランド大統領が来日したとき。

 「わが国のTGV(超特急)の技術と性能は、走行中の揺れを除いては世界一だ」

 「これがJRのぞみ号か、スピードに関しては互角だな」

 「おまけに走行中の揺れをまったく感じさせない。先を超されたぞ!」

 お付きの者が大統領の耳元でささやいた。

 「またの名を震撼せんと申します」


※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。
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新井雅之

文芸誌、新聞、同人雑誌などに、詩、エッセイ、文芸評論、書評を寄稿。末期癌、ストロークの後遺症で闘病生活。総合芸術誌『ARTISTIC』元編集長。




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