今月の庭仕事
Lesson 148
2015-09-19
今夏は良くできたきゅうり〜白澤家の場合〜
今日は、この夏、良くできたきゅうりについて書きます。きゅうりの栽培の注意点は、根の伸びが浅いこと、浅いと水やりの回数が多くなること、葉が混むとうどんこ病気になり栄養分が不足すること、栄養の不足から良い形のものができないことなどがあげられます。
植物を育てる場合に大切なのは、その植物に適した生育環境を作ることです。私が今年、どのようにきゅうりを育てたかをご説明します。
根を涼しくするために鉢を土に埋め、表面には竹の葉を厚く敷きました。根の伸びを下方に行くようにするのに、あまり水はけが早くてもだめですが、水はけの良い土を使い、15ガロンの鉢に植え、水やりの回数は多くなるので、鉢底にドリルで20箇所くらい穴を開け、更に鉢の下にはいくら水をやっても排水がいいように穴を作りました。
潅水の回数が多くなると、栄養分の流失も多くなります。それを補うために、潅水するごとに液肥用の袋に書かれている濃度の1/10くらいになる薄い液肥を使いました。風通しを良くしてうどんこ病を避けるために一本のきゅうりに、枝のついた10フィートくらいの竹を五本くらい放射状に挿し、きゅうりの古い葉、または病気の葉は摘み取り、芯は止めませんでした。
私の所は、 Sunset Western Garden Book で18から19に区別されていて、寒い夜、暑い昼の砂漠に近い気候なので、網で西日用の日除けを作りました。そして根に酸素を供給するために、鉢に接して3インチのパイプを差し込みました。つまり下の部分が水はけ用の穴に通じるようにしました。
この原稿を書いてる今日の日付は8月18日です。100度を超える日もありましたが、きゅうりはまだなり続けています。そのかわり水やりは朝、昼と2回でした。
このように、自分の住んでる地域、または家の周りの状況を考えながら個々の野菜作りの対策を考えると上手くいくとと思います。
さて、秋になると植え付けられるのが、とにかく深く耕すことが大事な大根、店であまり売られていないらっきょう、冬の鍋物にほしい春菊、ちょっと網など手間ひまのいる白菜、栄養分の高いほうれん草などがあり、少し遅れてサヤエンドウ、いちごなどと続きます。家庭菜園なので、面白く、楽しくやっていいと思います。
■今回のコラムニスト:南加庭園業連盟会員の白澤まことさん。連盟主催の野菜セミナーで講師を務める。NTB「チャレンジ・ザ・ガーデニング」出演の経歴もあり。
※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。

