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コラム

後藤英彦のぶっちゃけ放題!
第356回 世界に広がる女権拡大の波

2015-12-24

 堀之内総領事ご夫妻と対談した。
 LA着任前に中国公使を務めていた堀之内氏が優れて中国通なのはある意味、当然のこと。
 しかし公務以外の書道、漢詩、演劇等の薀蓄一つにも中国への造詣の深さが窺われた。
 女性サビーン夫人の生き方に関心があった。外交官の夫を二人三脚で支えている。
 十代から中国に傾倒し唐、宋、元の文芸に勤しむ学者で、オランダ語、英語、中国語、日本語を解し生け花、お茶、着付けまで習得している。
 詳しくは「日刊サン」新年一月五日配布(一月六日付け号)配布の座談を読んでほしい。
 
 来年は世界的に女性の社会進出の進む年と期待される。
 既に前兆がある。男性社会サウジの年末地方選で初めて女性の投票・出馬が許され、当選者ゼロと予想された女性議員が二十人も誕生した。
 国連女性地位向上委が今年三月、「二○三○年までに指導的立場の半分を女性にする」との目標を掲げた。
 日本は一昨年、安倍首相の談話で「二○二○年までに指導的地位に占める女性の割合を三○%程度、役員に一人は女性にして」と諸団体に呼びかけている。
 国会議員の男女比で日本は女性議員が一○%弱で、男性世襲議員の厚い壁に阻まれている。
 欧米諸国の女性議員はおよそ三、四○%いる。
 ノルウエーは法律で女性議員を四○%以上とするよう決めている。
 世界中のプレッシャーに、超保守サウジも時代の波に逆らうことができなかったようだ、

 総領事公邸で行われた天皇誕生祝賀の席(十二月三日)で、半田俊夫、水野穣、紙本マイク三氏らと雑談を交えた。
 諸表彰の栄に浴する人の多くは男性で、受章は妻ら女性の支えあってのこと。ならば微力の我らで陰のなでしこを表彰したらどうか、となった。
 イチローの存在にほれ込むマーリンズは「居たいだけ居て」と異例の契約オファーを出した。
 球団のイチローへの厚意のように、それは静かな評価の中で自分の使命に凛と生きるサビーン夫人の姿勢と重なる。


※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。
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後藤英彦

一九六四年時事通信社入社。旧通産省、旧農林省、旧大蔵省を担当後、ロサン
ゼルス特派員。本社海外部次長。途中希望退社して盛岡大学客員教授、評論活
動。二度目の来米でジャパン・ジャーナルを主宰。講談社、エルネオス系を中心
に寄稿中。主著に「日本をダメにした官僚の大罪」(講談社)。中大法学部法律
学科卒業。福岡県出身。グレンデール在住。

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後藤さんのブログ http://blogs.yahoo.co.jp/jajala816




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