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コラム

後藤英彦のぶっちゃけ放題!
第338回 最後に生き残るのはスペイン語?

2015-08-20

 白昼夢の妄想だった。
百年後の日本語はどう変わっているか。千年後も日本語の威(い)を残してしているか。
 平安時代の藤原道長が摂政に就いたのが千年前の長和五年。
 あれから千年、鎌倉・室町・江戸・明治・昭和 いろいろあった。そして今後の千年はそれこそ宇宙規模の難問に直面するだろう。
 CNNによると、世界・総人口のなかでスペイン語圏の比率が六・七%、推定五億五千九百万人に達したという。
 米国でスペイン語を母国語とする人口は約四千百万人、二○五○年までに三倍以上の一億三千二百八十万人に増える。
 本家スペインでもメキシコでもない、最大のスペイン語圏はそのうち米国になるという。
 米国は英語とスペイン語の二言語社会になるのだろうか。
 世界の言語は約六千あるが、うち三割は話者千人以下で、百年後、約六百に淘汰されるという。
 日本語が即刻消滅するわけではないが、自己変革し外国語と向き合わなければ未来は暗い。
 最後まで残る言語は英語、スペイン語、フランス語、中国語、ヒンディ語の五つだという。
 歴史の示すところ、栄えるものは廃れ新しい物に引き継がれていく。
 ならば日本語の最後はいつ来るのか、延命策はあるのか・・。
 最後に笑うものは英語でも中国語でもないという学者もいる。
 キューバの言語学者ウンベルト・モラレスはスペイン語の将来性を最も買っている一人。
 スペイン語圏の人口増は目覚しく、その人口増がスペイン語の普及に寄与するからだ。
 次代をリードするのは雑草育ちの逞しさ。米大リーグに適例がある。
 過酷な競争の先頭を行くのはドミニカ出身のA・プホルス、A・ロドリゲス、P・マルチネスであり、ベネズエラ出身のJ・サンタナだ。
 ドミニカ出身選手にはかつてS・ソーサもいたし、B・ウイリアムズもいた。
 ドミニカは米国人口の三十二分の一、プエルトリコは九十分の一。
 米国の国技を背負い、その戦場を疾駆する彼らのパワーがスペイン語の未来を約束しているようだ。


※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。
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後藤英彦

一九六四年時事通信社入社。旧通産省、旧農林省、旧大蔵省を担当後、ロサン
ゼルス特派員。本社海外部次長。途中希望退社して盛岡大学客員教授、評論活
動。二度目の来米でジャパン・ジャーナルを主宰。講談社、エルネオス系を中心
に寄稿中。主著に「日本をダメにした官僚の大罪」(講談社)。中大法学部法律
学科卒業。福岡県出身。グレンデール在住。

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