HIS5

ロサンゼルスの求人、クラシファイド、地元情報など

日刊サンはロサンゼルスの日本語新聞です。 記事は毎日更新、求人、クラシファイドは毎週木曜5時更新。

コラム

後藤英彦のぶっちゃけ放題!
第320回 不法移民に運転免許証を交付

2015-04-09

不法移民にも車を運転する権利がある。
カリフォルニア州政府は決断し、彼らに免許証の交付を始めている。
ことし一月二日から作業を開始、一、二月の免許申請者三十八万七千人に対し十三万一千人に免許証を与えた。
次の三年で百四十万の申請と一億四千百万㌦の出費を見込んでいる。
不法移民への免許証交付で一般道路、フリーウエーとも混雑し交通量の多い都市部の市民生活に支障が出始めている。
道路は予期せぬ車で溢れ、約束時間に遅れる事態も起きている。

不法移民の大半はラテン系で、法を侵し国境を越えて来た人々だ。
合法市民でないから、市民権もソーシャル・セキュリテイー番号等も持っていない。
当然、免許証も取得できない身分だから無免許運転をするしかない。
免許証を欠く場合、難儀なのは自動車保険に加入できないことだ。
五万九千人の不法移民を抱える日本では公共交通が発達しているから何の不便もないが、車社会の米国で無免許運転中に事故でも起こしたら困ったことになる。
合法市民も不法移民も地獄だ。事故を保険でカバーできないからだ。
不法移民には家族もろとも米国外に追放される恐れがあるし、合法市民もただでは済まない。
自分に落ち度がないのに、修理費用を自己負担しなければならない羽目に陥るからだ。
だけど、不法移民にも人権がある。当地で子供をもうけ、肉体労働等で米国を下支えしてきた実績もある。
 
 一方、オバマ政権は一千百万人といわれる不法移民の四百万人を選抜し、税金を払うことを条件に三年間の米滞在を認める方針だ。
市民権や永住権を持つ子供がいて五年以上米国に住んでいる不法移民が恩赦の対象になる。
不法移民に免許証を交付するカ州政府の意図は、オバマ政権の恩赦政策と連動している。
ドライバーライセンスではなくドライバープリビリッジ(DP)と表記、交付することになる。


※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。
Facebook   Twieet

後藤英彦

一九六四年時事通信社入社。旧通産省、旧農林省、旧大蔵省を担当後、ロサン
ゼルス特派員。本社海外部次長。途中希望退社して盛岡大学客員教授、評論活
動。二度目の来米でジャパン・ジャーナルを主宰。講談社、エルネオス系を中心
に寄稿中。主著に「日本をダメにした官僚の大罪」(講談社)。中大法学部法律
学科卒業。福岡県出身。グレンデール在住。

後藤さんに聞きたい事、取り上げてもらいたい事、質問等はこちら

jjgoto@sbcglobal.net

後藤さんのブログ http://blogs.yahoo.co.jp/jajala816




[ 人気の記事 ]

第230回 碧い目が見た雅子妃の嘘と真

第249回 尻軽女はどこの国に多いか

特別インタビュー アシュラムセンター主幹牧師・榎本恵氏 後編

NITTO TIRE 水谷友重社長 ロングインタビュー① アメリカについてよく知ることが大切

第265回 天才と秀才、凡才の違い

第208回 日本と北部中国に多い下戸

第227回 グレンデールに抗議しよう

特別インタビュー アシュラムセンター主幹牧師・榎本恵氏 前編

第173回 あなたの顔の好みは?

NITTO TIRE 水谷友重社長 ロングインタビュー③ アメリカについてよく知ることが大切



最新のクラシファイド 定期購読
JFC International Inc 新撰組6月 Cosmos Grace CCT pspinc ロサンゼルスのWEB制作(デザイン/開発/SEO)はSOTO-MEDIA 撃退コロナ音頭 サボテンブラザーズ 





ページトップへ