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コラム

苦楽歳時記
vol138 サンドイッチ

2015-03-12

 五、六歳のころ、今は無き心斎橋筋商店街(大阪)の喫茶店『プランタン』で、初めて「カツサンド」を食べた。よほど印象が強かったとみえて、今でも鮮明にその味を覚えている。

 やがて成人となり旅に出かける度に、駅弁や空弁の「カツサンド」を食したが、得心のいく味が得られなかった。

 東京へ主張の際、知人に薦められて「万カツサンド」を購入してみたが、期待外れの味にがっかりとしてしまった。

 『プランタン』の「カツサンド」は、トーストされた食パンを使用している。洋辛子と旨味が凝縮された特製ソースが、ポークフィレカツを包み込むようにして味付けされていたのだ。

 シカゴでインディアナ州の名物、ポークフィレのフライがバンズに挟まれた形式の、「カツサンド風」を賞味した。意外と深みのある味がして、なかなか美味かったように記憶している。

 東京の「タマゴサンド」は、食パンは薄切りでゆでタマゴをみじん切りして、味付けはマヨネーズ。

 大阪の「タマゴサンド」は、食パンは厚切りで厚焼きタマゴ。厚焼きタマゴの味付けは、基本的には薄味で各店によって味が違う。熱々の「タマゴサンド」が味わえる。

 一説によるとサンドイッチの名の由来は、トランプゲームの好きなイギリスのサンドウィッチ伯爵が、ゲームの最中でも片手で食事ができるようにと、パンにローストビーフを挟んだものを作らせたのだという。

 後になって伯爵の名に因んで、この食べ物は「サンドイッチ」と呼ばれるようになった。

 渡米後、初めて食したサンドイッチは、「クラブサンドイッチ」、「BLTサンドイッチ」、「パストラミサンドイッチ」。中でも「パストラミサンドイッチ」の具の多さには仰天したしだい。

 本日、3月13日は、「3」で「1」が挟まれていることから、『サンドイッチの日』に制定された。


※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。
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新井雅之

文芸誌、新聞、同人雑誌などに、詩、エッセイ、文芸評論、書評を寄稿。末期癌、ストロークの後遺症で闘病生活。総合芸術誌『ARTISTIC』元編集長。




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