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コラム

今月の庭仕事
Lesson 132「家庭菜園」と寒い気候

2015-01-21

 近頃ずいぶんと寒い日もありましたが、それが家庭菜園にどのような影響を与えるのかについて、今回はお話します。
 熱帯または温帯地方から来たものは凍死したり、葉や幹が枯れてしまいます。大きなものになるとその予防は大変ですが、小さなものなどは、ある程度保護がすることが可能です。
 地面に植えられているものでしたら、上から古いベッドシートなどを被せることもできます。風で飛ばされないような工夫をしましょう。その上からプラスチックシート等でカバーすると完璧です。しかし、ただプラスチックだけを被せると葉にあったっ所などが凍ってしまうことがあるので注意が必要です。昼間はシートを取り外しましょう。鉢に植えられているものは、大きな木の下とか、軒下に移すだけでも少しくらいの寒さならその対策になります。
 非常に寒い温度は家庭菜園にとって害になることばかりではありません。良いこともあります。
 春先の植え付け準備として土を耕しておくと、土中の虫や菌を、ある程度コントロールできます。もちろん耕すことで土は乾燥して、日光の紫外線にも当たり、その総合効果はてきめんです。また果樹のなかには、ある程度の寒さが必要なものもあります。春になっても花が咲かず、実がならないものもありますが、一般的な例が、寒い場所でよく育つ杏(あんず)です。気候が温暖な海岸沿いに植えた場合、実がなりません。しかし、りんごは普通は冬の寒さが必要ですが、日本のふじやイスラエルで改良されたアナなどを選べば、南加でも育てられます。
 イチゴなども秋に寒さに当たることによって花芽分化します。そして春になると花が咲いて、美味しいイチゴが楽しめます。しかし、毎年植え替えをしない秋も冬も温かい地域では、良いイチゴは期待できません。
 白菜などは、植えてすぐに寒さが来ると“とう立ち”して、花を咲かせる準備をしてしまうので、良い白菜ができません。これを防ぐには種を蒔く時期を寒い時期に当たらないようにするのが大切です。
 以上のように、寒さにもいろいろな側面があるので、それをしっかり把握して家庭菜園を楽しみましょう。

■今回のコラムニスト:南加庭園業連盟会員の白澤まことさん。連盟主催の野菜セミナーで講師を務める。NTB「チャレンジ・ザ・ガーデニング」出演の経歴もあり。


※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。
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