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コラム

後藤英彦のぶっちゃけ放題!
第311回 後藤健二氏、イ国の凶刃に倒れる

2015-02-04

フリージャーナリスト後藤健二氏が日本国民の願い空しくイスラム国の凶刃に倒れた。
昨年十月八日、東京都内のTBSに生出演、二十四日シリアに入った。 
ガイドの反対を押し切り別ガイドと共に、イスラム国で拘束中の湯川遥菜氏を救助するといってラッカへ向かい、消息を絶ったという。
湯川さん救助の動機について旧友でありビジネス上の関係があったというが定かではない。
姓が同じで職種まで似ている。「ご親戚?」と知己に問われたが、むろんそんな縁などあろうはずはない。
子供など弱い立場に目線を定めた取材姿勢だった、などおおむねよい評判が立っている。
しかし死人に口なし。なかには日本人ではなかったとか借金をしていたとかよからぬ噂を撒き散らす輩もいる。
何一つ確認していない噂を断言口調で書き込み、世間を混乱させ悦に入っている。下種の採る常套手段だ。
後藤氏救助に当たり政府がどんな手を使っていたか情報開示がないからわからない。
はっきりしているのは昨年九、十月にかけて渡航中止要請を三回受けていたことだ。外務省の要請を蹴って強行したことになる。
 主導権はイスラム国にあり、世界が注視していた。
テロと断固戦うといっている政府の手前、身代金交渉などもっての外だ。ヨルダン政府を巻き込む捕虜交換交渉も暗礁に乗り上げた。
平然と彼は斬首の刑を受け入れたようだ。
 豊臣秀吉は奇抜な人質作戦を執り、成功させた人だ。天下統一に徳川家康を上洛させ臣下の礼をとらせる必要があった。
他に嫁いでいる妹旭姫を離縁させ、家康に輿入れさせた。家康はそれでも動かなかった。
最後の切り札を使った。旭姫を見舞うという名目で秀吉の生母大政所を人質に送った。ここに至って家康は上洛を決意したという。

イスラム国を掃討するのに四、五年かかるという。人質事件には人の命がかかっている。自分の肉を切らせて相手の骨を切る秀吉の覚悟がなくては、成功は望めない。


※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。
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後藤英彦

一九六四年時事通信社入社。旧通産省、旧農林省、旧大蔵省を担当後、ロサン
ゼルス特派員。本社海外部次長。途中希望退社して盛岡大学客員教授、評論活
動。二度目の来米でジャパン・ジャーナルを主宰。講談社、エルネオス系を中心
に寄稿中。主著に「日本をダメにした官僚の大罪」(講談社)。中大法学部法律
学科卒業。福岡県出身。グレンデール在住。

後藤さんに聞きたい事、取り上げてもらいたい事、質問等はこちら

jjgoto@sbcglobal.net

後藤さんのブログ http://blogs.yahoo.co.jp/jajala816




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