キム・ホンソンの三味一体
Vol40 クリスマス プレゼント
2015-01-13
私が所属しているCTKルーテル教会は、その宣教活動の一環で日本語による幼少教育を提供しています。私は幼稚園のチャプレンとして園児にも分かるように聖書を教えることに奮闘しています。先日のチャペルタイム(聖書のお話し会)では、クリスマスの意味についてでした。4歳児が相手ですから計画通りにはいきません。集中力が途切れないよう質問をしながら言いたいことにつなげて行きます。まず「クリスマスって何の日か知っている人〜」と聞くと、声をそろえて「プレゼントもらう日」と元気良く答えました。
そして、礼拝堂にあったクリスマスツリーのてっぺんの星のオーナメントを見せながら、3人の博士がラクダに乗って星に導かれながらベツレヘムのある馬小屋にたどり着く場面へと話しを続けます。園児たちは、馬小屋の動物たち、マリアとヨセフ、そして3人の博士と羊飼い達が赤ちゃんイェスを囲んでいる様子を想像しながら、少しの間集中して聞き入っていました。
「赤ちゃんイェスは神様からのプレゼントなんだよ」「怒られたり、転んで痛かったり、お友達に意地悪されたり、いやだなと思う時でもイェス様は『大丈夫だよ。僕がヘルプしてあげる。』とずっとそばにいてくださっているんだよ」と結びます。いつかこの蒔かれた種から小さな芽が出て「そういえば昔どこかでこの話し聞いたことあるかも」と思ってくれれば、私としては大成功です。
現在4歳と5ヶ月になる娘が、今年のクリスマスイブに洗礼を受けることになりました。前々からクリスマスに赤ちゃんイェスがプレゼントとして与えられたことは話していましたが、今年こそと思い、「かみさま、いぇすさまをありがとう。これからもいぇすさまがずっとそばにいてほしいですってお願いする?」と聞いてみました。「どうやってするの?」「教会で牧師先生に頭をいい子いい子してもらうの。」「いぇすさまもくるの?」「くるよ」「じゃあする。」娘はそう返事してから、何やら紙に書いています。「かーどよ。いぇすさまにあげるの」と言います。自分の名前の頭文字とハート、そしてその隣にジーザスと書いてありました。「自分の名前ちゃんと書かないと誰からかイェス様に分からないよ」というと「わかる。いぇすさまはわかるよ。」と言われました。何だか娘と立場が逆転してしまったようでした。神様から私への1番目のプレゼントです。(2番目3番目は今、家中をハイハイしています。)
※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。

