苦楽歳時記
vol126 ショートショート4
2014-12-11
『ストロークで言語障害』(実話)
娘が父に今晩の夕食を尋ねた。
父 「ブリと冷や奴」
娘 「ブリトー百個!」
はっきりとものが言えないので、こういうことになってしまう。
ショック!
◆ ◆
『シャーリー・シルバー』
シャーリーは、かなりの寿司通。
「シャコはガレージ、ヒラメの縁側はベランダ、アワビは片思い、赤貝はタマ、わさびはナミダ」。
日本人でも知らないことばかり。
「酢飯に関しても結構うるさいのよ。私の名前はシャーリー・シルバー、日本語で言うと銀シャリよ」
◆ ◆
『ジーザス』
牧師 「日本の教会は暗い人が多い。もっと明るくならないものかね」
信徒 「クライヒトではなく、クライストの境地にならなければなりません」
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『間違え』(実話)
時はバブル期、ロサンゼルスに単身赴任の駐在員が、酒に酔って、日本の妻にコレクトコールで、電話をかけようとしていた。間違えてオペレーターに、「コレステロール・プリーズ」
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『クシャミ』
アメリカではクシャミをすると、他者が「ブレシュー」
日本では、本人が「ちくしょう!」
◆ ◆
『決勝戦』
明日は高校野球の決勝戦。雨天中止。
少年が「晴れていたとしても中止だよ」
「だって、決勝せんだもの!」
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『正月』
「元旦の夜、新年会をやろう」
来年こそは、このような言葉の間違いはしないでおこう。
元旦の「旦」は象形文字。地平線から朝日が昇る意味。元旦は朝・夜明け。従って、「元日の夜、新年会をやろう」が正しい。
※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。

