Alice in WINEderland
vol.67 Sparkling Wine
2014-12-05
12月は一年の中で一番シャンパンをはじめとするスパークリングワインが売れる時期。今回は、今年注目したいスパークリングワインをご紹介。
まずはじめにクレマン(cremant)。シャンパンは仏シャンパーニュ地方で生産される発泡ワインであるが、クレマンは仏内で、同地方以外で製造される、シャンパンと同様の製法を用いたワインを意味する。シャンパンと比べ、比較的値段設定が優しめで気軽に楽しめることもその魅力の一つ。
ブルゴーニュのピノ・ノワールを主体とするLa Maison du Cremant Roseは、華やかなピンク色でパーティーシーンにぴったり。また、アルザスのピノ・オーセロワを主体とするLucien Albrecht Cremant d’Alsaceは、爽やかでフルーティーな酸味が特徴的で、和食との相性も抜群。
次にカバ(cava)。カバは、スペインの発泡ワインで、かつては10ドル以下というラインが平均的であったが、近年は新世代高級スパークリングとして、様々なブランドが出てきている。その中でも、ワイン通の間で注目されているのがKripta。底が尖って、フットボールの様な形状のボトルは、斬新且つお洒落。コレクターズアイテムとしても注目されている。また、同様にイタリアのプロセッコ(prosecco)も高品質・ブティックに力を入れている流れがあり、益々目が離せない。先日イベントで出会ったLe Vigne di Alice Daman Proseccoは定価$18前後のカジュアルラインではあるが、細かい泡とお洒落なデザインで、私のリピートワインの一つである。
最後に、最近お気に入りリスト追加のブランドをいくつがご紹介。特にお勧めしたいのが、オーストラリアのTaltarni Tache Rose。ブラインド・テイスティングでは専門家もシャンパンと間違うほどの非常に繊細で旧世界風のスタイルである。また、エキゾチックなワインに挑戦したいという方には、スロバキアのMovia、ハンガリーのTorleyをお勧めしたい。
※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。

