Alice in WINEderland
vol.62 Eagle Vines Reserve
2014-08-20
今回は、以前取り上げさせて頂いたナパのEagle Vinesの第二弾。Eagle Vines はナパ・カルネロスに位置する、日本人経営のゴルフ場で、隣接する葡萄畑で作られる優良な葡萄を使用し、ワイン作りを行っている。3、4番ホール近くにシャルドネ、17番ホール近くにカベルネ・ソーヴィニョンの葡萄畑があり、大きくミスショットをするとボールが葡萄畑に入ってしまうというユニークな体験も話題を集めている。2012年の公式リリースから(カベルネ・ソーヴィニョン2008年ヴィンテージ、シャルドネ2009年ヴィンテージ)多くのファン層を獲得し、日本国内の某有名ホテルのリスト入りも果たすなど、益々注目度が上がっている。
2014の今年は、新たにリザーブ・シリーズのリリースが決定。シャルドネ 2013は、グレープフルーツなどの心地よいシトラスに、ジャスミンなどの白の花のブーケのアロマ、そして豊かなミネラル感が感じられる。爽やかでエレガントなフィニッシュで、非常に安定感があり、様々なお食事との相性が良い優良シャルドネと言える。
一方、同ヴィンテージのリザーブ・シャルドネは、ブルゴーニュ・ムルソーを彷彿とさせる、カシューナッツやアーモンドの香ばしいアロマが特徴的。柔らかい柑橘系に続き、バターのような円やかさが感じられる味わいが、ワインに上品なコクを与えている。
また、カベルネ・ソーヴィニョン2012は、スグリ、チェリー、ワイルドストロベリー、ブルーベリーなど、熟した赤と黒の果実のアロマ。ジューシーな果実感とエレガントな酸味、優しいバニラの味わいが、ワイン全体を優しくまとめている印象。
そして、同ヴィンテージのリザーブ・カベルネ・ソーヴィニョンは、ボイセンベリー、ブルーベリー、プラムなどの濃厚な黒果実のアロマに、上質ココアを思わす奥深い心地良い香り。ラズベリーコンポートのような濃厚な果実感と、ナッツとハーブの味わい、そしてバタースコッチを思わすシルキーなフィニッシュ。是非一度お試しを。
※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。

