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コラム

苦楽歳時記
vol104 「サラメシ」タイム

2014-07-10

 僕が悪疾を患って倒れるまで、家人と二人で折節に足を向けたレストランがガーデナにある。

 街のファミリーレストランよりも廉価で、美味しくて、静かで、いつ赴いてもすいている。おまけにホテルのダイニングルームを彷彿とさせる。未成年者は立ち入られない。

 感の良い方は、もう、お気づきになられたかと思う。それは、レドンドビーチとバーモントのコーナーにある『Hustler Casino』の二階にあるレストラン。僕はギャンブルが苦手だから、いつも直接レスストランに向かう。

 最初はカジノ内にあるレストランは、さぞ騒がしいと思っていたが、それが静かで空気も綺麗だ。落ち着いた雰囲気の店内には、ラブシートのダイニングテーブルが幾つかあって、いつもそこに座って、家人と「サラメシ」タイムを過ごした。

 旅行社とツアー会社を営んでいた頃、ツアーバスの市内観光のコースに、ファーマーズ・マーケットに立ち寄って、観光客はランチをとる。そこへ家人がリムジンの観光客を案内して合流する。家人と共に「サラメシ」タイムだ。

 ファーマーズ・マーケット内で、僕のイチ押しが『Phil's Deli & Grill』のパストラミ・サンドイッチ。LAで一番美味しいと思う。パストラミの味は格別でジューシーで旨味がある。パンの種類も選ぶことができる。

 数年前から、タコとブリトーがマイブーム。近所のフード・トラックから、タコスの人気店、イーストLAの『Tacos Baja Ensenada』。ここのフィシュタコが実にウマイ。タコをめったに口にすることはない家人も、この店のフィシュタコとシュリンプタコなら食する。

 昼時は混雑するので避けた方がよい。それから毎週水曜日は、五十セント引きの出血大サービス。

 四年ほど前から、『Denny's』に通うようになった。近くにあり、気軽に立ち寄れるからだ。

 僕の定番は、Tボーン・ステーキのレア。メニューに載っていないTボーンステーキ、オンリーをいつもオーダーしている。三百五十グラムで、八ドル五十九セント。

 家人は量の少ない、シニアメニューの中から選ぶ。「おまえ百まで、わしゃ九十九まで」、「サラメシ」タイムを仲睦まじく続けましょう。


※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。
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新井雅之

文芸誌、新聞、同人雑誌などに、詩、エッセイ、文芸評論、書評を寄稿。末期癌、ストロークの後遺症で闘病生活。総合芸術誌『ARTISTIC』元編集長。




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