後藤英彦のぶっちゃけ放題!
第271回 大統領のサイフの中身は?
2014-04-23
♪人のサイフ(収入)を覗く奴は馬に蹴られて死んじまえ♪
ご存知、江戸都都逸の ♪人の恋路を邪魔する奴は馬に蹴られて死んじまえ♪の替え歌です。
他人の儲けを気に病む人はゴマンといます。その種の人が馬に蹴られて死んだとしても自業自得、文句のつけようなどありません。
しかし覗き見される以前に自分の収入を自ら公表しなければならない立場の人もいます。
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オバマ大統領夫妻が昨年の確定申告書を開示、年収が四八万一○九八㌦だったと公表しました。国民の血税から収入を得ている人々、特別公務員の義務だからです。
年収の中身は年俸四○万㌦、公務に伴う雑費五万㌦(無税)、同一万㌦(課税対象)と雑収入などで、このなかから税金として連邦政府に九万八一六九㌦、地元イリノイ州に二万三三二八㌦を納めています。
このほか米軍家族や退役軍人の住宅支援に五万九二五一㌦の寄付をしています。
移動用の飛行機、ヘリ、リムジンと住宅ホワイトハウスの使用はむろんタダ、国費で専用シェフもあてがわれています。
引退後は年間二○万㌦の年金、公務出張費の支給および医療保険の資格が得られます。
個人事務所のリースはバカになりません。元大統領が死ぬまでこの出費も国費でみます。
ジョージWブッシュの事務所は家賃(年間)一七万五○○○㌦、クリントンのニューヨーク事務所に至っては五一万六○○○㌦にのぼります。
引退後の回想録と講演は大きな収入源といわれています。
クリントンの回想録『マイライフ』には一五○○万㌦が前金で支払われたそうです。
ジョージWブッシュ著『決断のとき』は初版で百五十万部を売り上げ、七○○万㌦もの収入があったそうです。
二○○一年以降のクリントンの講演収入は七五六○万㌦に達したともいわれています。
一方、日本の国会議員所得報告(二○一二年度)によると、安倍首相の年収は月給二○五万円を中心に計三八七九万円だったとのことです。
※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。

