Alice in WINEderland
vol.57 Restaurant Wine Manner
2014-04-30
実は意外と知られていない、ワインに関連するレストラン・マナー。かっこ良くスマートに食事を楽しみたいと言う方のために、良く質問される2点、持ち込みワイン(corkage)とチップに関するLAスタンダードをご紹介。東京と異なり、LAのレストランは、ワイン持ち込み規制が非常に緩い。ほとんどのお店が快く持ち込みを許可している。ワインの1本当りの持ち込み料(corkage fee)は、ダウンタウンやウェストサイドでは、1本につき$20-25、ビバリーヒルズやマリブは$30-35がおおよその相場である。特に明示的に決まったルールはないが、持ち込み料より小売価格が安いものを持ち込むと、やや「ダサイ」という印象を持たれてしまう可能性があるため、避けることをお勧めしたい。また、持ち込みの際は事前にレストランに連絡し、またはオンラインでチェックし、全く同じワインがリストに無いことを確認することが望ましい。同じワインを持ち込む方が最終的に安上がりという場合も多々あるが、お店のソムリエの値付け方法に不服というメッセージと解釈されてしまうことがあるため要注意。次にチップについて。テーブルクロスと銀製食器がセットされている高級店、所謂「ファインダイニング」では、チップの相場が全体の額の20%とされている(カジュアルダイニングは15%が相場)。全体の額とは、一般的に食事の額と認識され、一定額を超えるワインへのチップは任意という印象が強い。以前お店で、4名で全体額$7400(内$6800がDRCなどの高級ワイン)のテーブルが20%強の$1500のチップを残したことがあったが、こういうケースは非常にレアである。$300を超えるワインについては20%の対象にしなくて良いという感覚。また、テーブルを担当したウェイターとソムリエが異なる場合、LA特有のことではあるが、ソムリエにチップ配分が無いことが多い。そのため、ソムリエの指名料またはチップは通常発生しないと考えて良いだろう。
※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。

