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コラム

苦楽歳時記
vol83 ヨルメシ

2014-02-14

僕は若いころから夜型であった。五十歳を境目にひところ朝型になりかけたが、悪疾を患って以来再び夜型に戻った。

 若かりし頃は一日四食いただいた。現在は昼抜きで、そのかわり夜食を摂っている。それには理由(わけ)がある。僕の日常は二、三時間の午睡をしてから、明け方まで執筆をしているので、腹が減って困る。

 『サラメシ』なるテレビ番組があるが、僕にとっては「ヨルメシ」が「サラメシ」だ。執筆の合間に「ヨルメシ」だから、手の込んだまかないは作れない。

 総じて残りものか、インスタントラーメンになってしまう。たまには夜遅くに出掛けたくなる衝動に駆られる。日本であれば、深夜営業の美味しいラーメン屋、居酒屋、屋台のおでん屋、鮨屋、何でもある。
 
 きょうの夕刻、家人は珍しく僕に「ヨルメシ」を買ってきてくれた。スーパーにて出血大サービスの、中トロと貝柱のお造り。

 家人が支度しくれた中トロと貝柱のちらし鮨が、テーブルに用意されてある。僕が準備するものは、粉茶とあさりの赤だしだけだ。冷蔵庫をあさっていると三つ葉が出てきた。粉山椒もある。今夜は、いつになく豪勢な「ヨルメシ」になる。

 三十代前半のころ、二十四時間営業の老舗のステーキハウス、『Pacific Dining Car』に、「ヨルメシ」をよく食べに赴いた。時には、夜明けのステーキをいただきに足を向けた。この店のオニオンリングがロサンゼルス一ウマイ!

 来週の「ヨルメシ」は家人に頼んで、ファーマーズマーケット内『PHIL’S DELI&GRILL』の、パストラミ・サンドイッチを買ってきてもらおう。

 「ヨルメシ」は励みになる。活力なる。僕は今夜も明け方まで集中して執筆に勤しむ。今年は大幅に原稿の依頼が増えそうだ。

 稿料を貯めて、来年あたり大阪へ里帰りしてみたい!


※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。
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新井雅之

文芸誌、新聞、同人雑誌などに、詩、エッセイ、文芸評論、書評を寄稿。末期癌、ストロークの後遺症で闘病生活。総合芸術誌『ARTISTIC』元編集長。




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