Alice in WINEderland
Vol. 52 Centennial Party
2014-02-04
2014年の今年、ビバリーヒルズが生誕100周年を迎える。セレブスポットとして、またアジア食文化啓蒙の先駆者として知られている老舗店、クラスタシアンが100周年パーティーの会場に選ばれた。パーティーは2月5日の開催を予定しており、ビバリーヒルズの顔とされる100名の角界著名人、メディアパーソン、市の運営関係者など、計500名近くが参加する。この記念すべき晩餐会では、レストランが得意とするベトナム・フュージョンを更に進化させた目にも美しいコンテンポラリーアペタイザー、そして旧正月に食される縁起の良いとされる食材をふんだんに盛り込んだフィンガーフードが供される。また、食事とのペアリング、そしてストーリーとのマッチングを考慮に、ソムリエチームは慎重にワイン・日本酒の選考を行った。ワインは、Frank Family Vineyards、Promise Wine、日本酒は、獺祭のDassai 23、そして酒田酒造の上喜元(Jokigen Euphoria)を選抜。
Frank Familyは、ハリウッドの映画シーンを語る上で最も重要な人物の一人Rich Frank氏が設立したナパのブティックワイナリーで、そのクラシックでアプローチのしやすいワインスタイルから、アジア料理のソースとも非常に相性が良く、長年のレストランの売れ筋である。Rich氏は、ビバリーヒルズの魅力を世界に発信した映画、プリティ・ウーマン(1990)を世の中に送り出した一人としても知られている。
また、Promiseは、ここ数年注目度が増している次世代カルトで、「過去の約束と未来への展望」をテーマにしている。オーナー醸造家のMcPherson夫妻は、偶然にもRich氏の古くからの友人であり、各キーワードが素晴らしいストーリー・ペアリングとなった。
獺祭は、エリアの各有名店で人気の「ワイン通が恋をする日本酒」と位置づけられ、また、Jokigen Euphoriaは、目を引くモダンでお洒落なデザインと、食事とのペアリングの良さから、レストランでも特に人気の日本酒である。このような貴重なイベントに携われたことをとても光栄に感じている。
※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。

