今月の庭仕事
Lesson 106 「ポインセチアについて」
2014-01-08
皆さま、新年あけましておめでとうございます。この欄を借りてこうしていろいろな方々にご挨拶ができるのを非常に光栄に感じております。今年も微力ながら努力していきますので、よろしくお願いいたします。
さて、まだおとそ気分も抜けない内から野菜作りの準備しろと言われても無視されるのは分かっておりますので、今回は多くの皆様がクリスマスに飾ったであろうポインセチアについて書きます。
もうすでに遅いのですが、ポインセチアは売られる店によっては、とても早い時期から店頭に並ぶときがあります。そして、年の終わりに私たちがポインセチアを買う頃には、すでにある程度古くなってる状態です。見分けるには、下葉が枯れあがっていないか、花が花粉を散らし過ぎていないかどうかがポイントです。
もし下の葉が枯れたり落ちたりしている場合は、温室育ちのポインセチアが非常に大きな環境(温度、湿度、風)の耐えられない変化を経験したか、または長いこと肥料分の補給がなかったことが原因でしょう。またポインセチアの花(色の付いた葉のように見えますが、実際には葉ではなく、萼が変化して色が付いたもの)の中心部にある小さなかたまりから黄色い花粉が散らばっているのが肉眼でも見えたならば、そのポインセチアは古くなっています。こういう状態で店頭にあるものは買わないように気をつけましょう。この花粉の状態による花の新鮮さの見分け方は、イースターリリーなどでも同じです。
さて次に、今、家の中にあるポインセチアをどんなふうに管理したら長く保てるか話しましょう。ここでまず、彼らが育った温室と私たちの家の環境との違いをはっきり掴む必要があります。まず大きな違いは湿度で、家の中では、ときどき蒸留水(Distilled Water)を噴霧してください。普通の水道水では後で白い斑点が残ります。温度は人間がそんなに熱くも、寒くもない程度でしょう。ヒーターの近く、またはその風の当たらない場所に置くこと、できたら明るい南向きの窓の辺りです。もちろん土の表面が乾いたら蒸留水を鉢底から、ほんの少し出るくらいあげてください。
■コラムニスト:南加庭園業連盟2014年会計で会員の白澤まことさん。連盟主催の野菜セミナーで講師を務める。日系テレビNTB「チャレンジ・ザ・ガーデニング」でも講師を務めた経歴もあり。
※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。