後藤英彦のぶっちゃけ放題!
第258回 栄冠は練習の虫へのごほうび
2014-01-22
サッカー選手、本田圭佑がイタリア・セリエAのACミランに移籍、話題をまいています。
セリエAはユベントス、インテル・ミラノなど強豪チームぞろいの超名門リーグです。
話題の本田がどんな幼少期を過ごしたか。彼の小学校卒業文集を読んで思わずウーンと声を上げてしまいました。
小学生時代の夢を二十七歳の今、ほとんど達成しているのです。卒業文集は次の通り。
「大人になったら、世界一のサッカー選手になりたいというよりなる。世界一になるには世界一練習しないとダメだ」
「今は下手だけど頑張って世界一になる」
「世界一になったら大金持ちになって親孝行する。Wカップで有名になって、外国から呼ばれてヨーロッパのセリエAに入団する」。
「そしてレギュラーになって⑩番で活躍する」
大リーグで活躍中のイチローの小学校卒業文集はどうか。
「ぼくの夢は一流のプロ野球選手になること。そのために中学、高校の全国大会で活躍しなければなりません」
「活躍するには練習が必要ですが、練習には自信があります。三歳の時から練習を始めています。三歳~七歳までは半年位でしたが、三年生から今までは三百六十五日中、三百六十日激しい練習をしています」
次は巨人黄金期の元選手、監督の川上哲次さんの練習論です。
「疲れるまで練習するのは普通の人。倒れるまで練習しても並みのプロ。疲れたとか、このままでは倒れるというレベルを超え、われを忘れて練習する。つまり三昧境に入った人が本当のプロだ」
川上さんの教え子ミスタージャイアンツ、長嶋茂雄さんは自他共に認める練習の虫、一本足打法 の王貞治さんの猛練習も日本球史に残る語り草です。
「天才は一%の霊感と九九%の汗から成っている」といったエジソンの言葉は有名ですが、いうまでもなく汗とは練習、努力のことです。
栄冠は練習の虫へのごほうび、とは実践的な成功者の教えです。
※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。

