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コラム

後藤英彦のぶっちゃけ放題!
第256回 今年も幸せでありますように

2014-01-07

海外の元旦の喧騒には幸せの願いが込められています。
賀正、二○一四年。
アメリカの正月は、みんなで声を合わせたカウントダウンでスタートします。
とりわけ華やぐ瞬間はニューヨーク・タイムズスクエアに集った若い男女のカウントダウン。
大晦日の午前十二時寸前から「スリー、ツー、ワン、ハッピー・ニューイヤー」のかけ声が夜陰を震わせると、新しい年が来たぞと実感します。
この喧騒はタイムズ・スクエアだけのものではありません。
明るいカウントダウンとともにチャイムやホイッスル、爆竹などで新年を祝う若者たちの姿はLAの街のあちこちでも躍動します。
オランダ・アムステルダムでも威勢のよいカウントダウンが心機一転、スタートの合図です。
数万の市民が海と湖に集い、寒中水泳に挑みます。オランダ人の意気、ここにありと。雄大なスペクタクルの展開です。
スペイン・マドリードの新年は十二粒のブドウと時計の鐘が付き物です。
中央街のプエルタ・デル・ソル広場。
時計塔の十二時の鐘に合わせ、みんなで十二粒のブドウを食べ新年のスタートを祝います。
一粒ずつ食べ十二粒食べ終えると願いが叶うと言われています。
鐘の鳴る数分前に広場に集った老若男女は、手に手にブドウとシャンペンを携えつつ「今年も幸せでありますように」と祈ります。
同じ鐘の音を合図にしていても、スコットランド・エジンバラの習俗は一風変わっています。
新年の鐘が鳴り終わると背の高いハンサムな男性が現れ、家々の扉をコツコツたたきます。
新しい年の最初の一歩を家にもたらす彼の訪問は歓迎の声で迎えられ、ウイスキーと贈り物が振る舞われ、笑いのウズに包まれます。
入社一年目の一九六○年一月二日、東京本社の約一千二百人と共に帝国ホテル孔雀の間に集合、祝杯を挙げる私たち。
「幸せなんて追うな。掴むものだ」と諭す社長・長谷川才次の姿がまばゆく遠い人物に思えた記憶が蘇ってきます。


※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。
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後藤英彦

一九六四年時事通信社入社。旧通産省、旧農林省、旧大蔵省を担当後、ロサン
ゼルス特派員。本社海外部次長。途中希望退社して盛岡大学客員教授、評論活
動。二度目の来米でジャパン・ジャーナルを主宰。講談社、エルネオス系を中心
に寄稿中。主著に「日本をダメにした官僚の大罪」(講談社)。中大法学部法律
学科卒業。福岡県出身。グレンデール在住。

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後藤さんのブログ http://blogs.yahoo.co.jp/jajala816




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