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コラム

キム・ホンソンの三味一体
Vol.28 クリスマス プレゼント

2013-12-27

 今年もクリスマスがやって来ました。今月で3歳と5ヶ月になる娘が通っているプリスクールでは、今年もいつものカメラマンとサンタさんが来て撮影会でした。大きなクリスマスツリーの前でサンタさんの膝に座って撮るという構図は毎年同じです。しかし、娘の表情は去年よりも若干リラックスしているように見えました。恐らく去年までは「赤いコートのこのおじいさんはいったい誰? どうして家の中に木をおいたの? そもそもクリスマスって何?」などなど、クリスマスのコンセプトが全く理解できておらず写真の中の表情も戸惑いで固まっていたのだと思います。

 今年はクリスマスについて分かってもらいたいと考えて11月頃から色々と工夫をしてきました。まずはクリスマスツリーの飾りつけを手伝わせながら「これは『イェス様が生まれるよ』と教えてくれたエンジェルよ。これは『イェス様はこっちで生まれるよ、おいで〜』と道案内をしてくれたお星様ね」と3歳児にもわかるような説明を試みたのですが、大人に説明するより数十倍難しいと痛感しました。特にクリスマス プレゼントの意味、すなわち「神様が私達に幼子イェスを送ってくださったから、私達もお互いにプレゼントをして喜びを分かち合う」ということがなかなか難しかったような気がします。

 ある日、娘のお友達のプレゼントを買いに行った時のことです。ショッピングを終えてお家に着くや否やさっき買ったオモチャで遊ぶと言い出しました。「あれはお友達へのプレゼントでしょう? 自分の分はサンタさんが持って来てくれるから」と言っても聞きません。「なぜ、お友達にプレゼントをあげるのか知っている? それはもうすでにいっぱいもらっているから、お友達にも少し分けてあげるって意味なんだよ」というと娘が「なんにももらってないよ」と反論します。「ママもパパもじぃじもばぁばも、それからお友達もみんな神様がくれたんだよ。□□ルが良い子だったからとかは関係なくね。じゃあのオモチャを自分でもらう代わりにママとパパは神様に返す? オモチャの方がいい?」するとしばらく黙った後、「オモチャいらない。パパとママほしい」と言ってくれました。ホっとして安心したところ娘が「でも一回だけオモチャだいじだいじにあそぶね」と明るい声を装っての再挑戦。(念のため、リョ□□君、ミ□ちゃん、□アちゃん、決して遊ばせてないからね。安心してね。)


※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。
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キム・ホンソン

牧師、コラムニスト、元ソーシャルワーカー、日本人の奥さんと3人の子供達に励まされ頑張る父親。韓国ソウル生まれ。中学2年生の時に宣教師であった両親と共に来日。関西学院大学神学部卒業後、兵役のため帰国。その後、ケンタッキー州立大学の大学院に留学し、1999年からロサンゼルスのリトル東京サービスセンターでソーシャルワーカーとして働く。現在、性的マイノリティーをはじめすべての違いを持つ人々のための教会、聖霊の実ルーテル教会 (Torrance) と復活ルーテル教会日本語ミニストリー(OC, Huntington Beach)を兼牧中。

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