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コラム

苦楽歳時記
Vol.70 巷のB級グルメ

2013-11-08

ロミータの和風中華、『えぼし拉麺亭』へ知己と最初に赴いたのは十三年前。オーナーシェフのマイクさんに、「こんなに美味しいチャンポン、アメリカで食べたのは初めてです」。

それ以来、僕は『えぼし』のチャンポンのファンになった。巷では頓にラーメン店の数が増え始めた。そのほとんどが豚骨系である。『えぼし』のラーメンは豚骨と比べれば薄味である。

濃い味に食べなれた人は薄いと感じるかも知れないが、ラーメンを食べていくうちにスープの旨みとコクが、徐々に味わい深い風味に導かれていくのに気づく。食後に充実感をもたらしてくれる、この上なく美しいチャンポンの味だ。

各テーブルの上には、小さな白い花がいつ赴いても生けてある。可憐な花を見つめていると、つい気が和む。この趣はマイクさんと夫人の、真心のこもった「お・も・て・な・し」なのである。

年長の友から、ガーデナにある『すしアイランド』(Sushi Island)の「バッテラが美味しいよ!」と、小耳にはさんだ。早速、足を向けてみた。確かに美味しい。しかも安価だ。そして仕事が丁寧だ。

レインボーロール、サーモン・アボカドロール、そしてバッテラをテイクアウトとして、家族三人で公園にて午餐のひと時をすごす。

リトル東京のミヤコ・イン内にある和食レストラン、『多聞』の個室でランチョンミーティングがあった折に、少し値が張るが「巨大エビフライ定食」をオーダーした。長さが三十センチの、頭つきの大車エビが二尾。

ロブスターにしろ、車エビにしろ、あまり大きいのは大味でものたりないと思ったが、一口食べたとたんに目からうろこが落ちた。新鮮なエビの身はプリコリプリコリとしていて、サックリ揚げた食感が、ほど良い風味を感じさせてくれる。そして、タルタルソースが巨大エビによく馴染む。エビの頭にみそが入っていて、たまらくウマイ!

最後に僕が、最も美味しいと信じているガーデナにある『Albertitas Mexican Food』の、アサダ(ビーフ)ブリトーを紹介したい。肉汁やワカモレ、それに自家製のトルティーヤとホットソースが、調和のとれた味わいをかもしだす。やみつきになること間違いなし。


※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。
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新井雅之

文芸誌、新聞、同人雑誌などに、詩、エッセイ、文芸評論、書評を寄稿。末期癌、ストロークの後遺症で闘病生活。総合芸術誌『ARTISTIC』元編集長。




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