後藤英彦のぶっちゃけ放題!
第244回 性格が映す〝女難″の行方
2013-10-08
なぜかロシアのプーチンとイタリアのベルルスコーニは親友です。
G8の休み時間になると、庭に出た二人の談笑が聞こえ、肩を組んだツーショットまで散見される仲の良さ。
しかし一昨年、ベルルスコーニは汚職、脱税等で首相の座を追われます。
彼のいないG8の休憩時間はプーチンには孤独の時間、です。
二人の性格は陰と陽。用心深いプーチン、開けっ広げなベルルスコーニ。
その違いは女性関係に如実に表れています。
ベルルスコーニの女性遍歴は性格そのままに混沌、華麗です。
一九六五年に最初の妻カーラ・エルビアと結婚します。
二十年後女優のベロニカ・ラリオとの不倫が発覚、カーラと離婚、ベロニカと結婚します。
建設業を足場にテレビ界に進出し大手民放三社を手中にし、「メデイア王」と仰がれる鬼才。
総資産七十八億㌦(七八○○億円)、世界有数の資産家で豪放磊落の男気ゆえ、美女を欠く週末などあり得ません。
よわい七七の豪傑は二十三年連れ添ったベロニカと離婚調停中で、毎月三五○万ユーロ(三億円余)の生活費を突きつけられる始末。
○九年五月、当時十八歳の下着モデル、レティツイアとの関係が発覚し二ヵ月後には美人売春婦ダダリオとの売春疑惑が浮上。
過熱する報道に嫌気がさしたベロニカは三行半で逆襲します。
内縁のレティツイアは結婚を熱望し、「彼が吐く唯一の言葉はイエスだけ」と雑誌バニテイ・フェアに語っています。
彼の女難は終わりそうにありません。
プーチンは三十年連れ添ったリュドミラ夫人と離婚したばかり。
ベルルスコーニと比べると彼の陰は〝薄い″のひと言、です。
それでも元・新体操世界王者アリーナ・カバエフ議員との関係は続いているもよう。
ロシア北方バルダイ湖畔の修道院で彼女と密かに結婚式を挙げたなどと再三噂されており、大統領府は「事実無根」と否定に必死です。
隠しても隠し切れない男女の仲。
私生活をぼかすその技に、彼の本領が発揮されているようです。
※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。

