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コラム

現代社会ド突き通信
Vol. 21 ヒロシマ50年目のアメリカの変化

2013-09-06

 この原稿は1995年のヒロシマ50年目のときに書いたもので、拙著「なんや、これ?アメリカと日本」に掲載されている。あの時のアメリカ・メデイアの態度になにか核をやめようという希望があったように思ったのだが、今はもっと悪くなっている。あの時のこのロサンゼルスのアメリカの雰囲気を読者にお知らせしたいと思ったので、この稿で取り上げてもらった。


 ジェニングスは、一部の政治家と退役軍人会に広島の原爆展示を強引に取消しさされたスミソニアンの事件は歴史や我々に取ってフェアーではない。討論の自由がアメリカの理想の一つで、過去にアメリカ人はそのために戦い死んだのではなかったか?と強く抗議して結んだ。 
 この番組の視聴者数はスミソニアン博物館の入場者数の20倍もいる。これだけでなくCBSも大きな番組をしたし、歴史というケーブル・TVでも繰り返しあの頃の歴史を放映していた。
 ショウ・タイム(ケーブルTV)がカナダの会社の企画で(友人のシンシアが最初からこの企画に係わっていて、放映まで7年掛かったと言った。ずっと断られてばかりで、少し右寄りの監督を付けてやっとショウ・タイムに4回目に通ったと言った)日本側とアメリカ側の終戦近くの政府や軍部の様子を平行させて、日本側はクラハラ監督で、カナダ側はオーストラリア人のスポッツシウッド監督で原爆が造られ落されるに至った経緯を当時のニューズや被災者、歴史家の会見等を入れた3時間の優れたドキュ・ドラマ(日本側はとても精練されたフィルム)を放映した。
 ショウ・タイムは前宣伝として当地のダイレクターズ・ギルド劇場で討論会を催した。
 長崎にABCCの派遣研究医だったUCLAの山崎博士(「原爆の子供達」の著者)やバーンスタイン教授等他にも討論者として壇上にいたが、戦争はするべきでない、原爆は落さなくてもロシアの満州侵入や朝鮮侵入で日本は降参しただろうと言っている人達の中で、原爆のデザインをした老齢のクリステイー博士は製造に荷担したことに一つも罪を感じていない、戦後すぐ広島に行って、破壊が予期以上に大きかったのに驚いたが、原爆を秘密にしているよりも、その脅威と、アメリカが持っていることを世界が知っている方がまだ安全であると思うと言ったのにこういう考え方もあるのかと驚いた。


※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。
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米谷ふみ子




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