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コラム

後藤英彦のぶっちゃけ放題!
第242回 「おもてなし」とは何か

2013-09-24

二○二○年オリンピックの開催地を決めるブエノスアイレスの席上。        
 プレゼンに立った滝川クリステルさんが、口にしたキャッチフレーズが話題をまいています。
 彼女が紹介したキャッチフレーズは「おもてなし」。
 日本人のおもてなしは和の心、英語の「ホスピタリテイー」より微妙で奥が深い。例えば――。
 京都の旅館で宿泊代を払って外に出たアメリカ人夫妻。
 「サンキュー」をいって歩き出す。ふと後ろを見ると旅館のスタッフが総出で見送っている。
 横丁の角でもう一度振り返るとスタッフの全員が手を振ってくれている。
 客の姿が視界の外に消えるまで立ち尽くす旅館のスタッフ。このシーンにおもてなしの有終の美が集約されているのではないか。
 観光誌USAに以上の投書が載っていました。
 外国人が「日本に長く居過ぎたと感じるとき」という記事がネットで紹介してありました。
 その一、一つの会話につき三回ずつ謝罪をしている自分に気付くとき。  
 このケースの謝罪とは「すみません」。「出すぎて御免」と「有難う」を兼ねているからこれほど便利な言葉はない。
 その二、電話中にお辞儀をしている自分に気付くとき。
 上司ならシタ手に出るべきだし、お客様なら相手は神様だから。口で「すみません」を連発しているはず。
 その三、どんな小さなことにも「頑張る」と言い出すとき。
 狭い東京に過剰の人口集中。事を起こそうとすると既得権や規制に遮られる。うかつは許されない。「頑張る」は緊張して事に当たるの意。
 その四、自動販売機で何のためらいもなく紙幣を入れるとき。高級なウイスキーのボトルを雇われバーテンダーにキープして帰っても、心配しなくなるとき。
 自動販売機が壊れてお釣りが出てこないことはないし、詐欺や犯罪なんて空想シネマの世界。
 その五、握手とお辞儀を同時にする芸術をマスターしたとき。
 島国民族のトンチンカン。でもそこに誠意があればいい。それが「おもてなし」の真髄だから。
 


※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。
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後藤英彦

一九六四年時事通信社入社。旧通産省、旧農林省、旧大蔵省を担当後、ロサン
ゼルス特派員。本社海外部次長。途中希望退社して盛岡大学客員教授、評論活
動。二度目の来米でジャパン・ジャーナルを主宰。講談社、エルネオス系を中心
に寄稿中。主著に「日本をダメにした官僚の大罪」(講談社)。中大法学部法律
学科卒業。福岡県出身。グレンデール在住。

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後藤さんのブログ http://blogs.yahoo.co.jp/jajala816




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