今月の庭仕事
Lesson91
2013-05-28
以前、土に混ぜ込む腐葉土(GROW MULCH グロウマルチ、PLANTING MIXプランティングミックス)について書きました。一つ、書き忘れたことあるので付け加えます。
ベジタブルガーデンを作ろうと思ったら、まず最初に、庭土さんに“ご挨拶”しなければなりません。さて、どう“ご挨拶”するかと言うと、バケツ一杯の水を庭土さんにかけましょう。スーっと水が浸み込んでいく場合は、すぐ上記のグロウマルチやプランティングミックスを混ぜ込んで大丈夫です。
しかし、問題は水溜りができてしまう場合です。これは、庭土が、粘土質(CRAY SOIL/クレイソイル)だと推察できます。嫌われ者です。ジプサムという土壌改良剤を散布するか、腐葉土とジプサムがミックスされている、AMEND/アメンドと呼ばれている排水性を高める土壌改良剤を混ぜ込んでください。両方とも、使用方法は袋に記載されています。
反対に排水性が良過ぎる、砂が多すぎる土壌には、表土とよばれる土と腐葉土がミックスされているTOP SOIL/トップソイルを混ぜ込んで保水性を高めます。これには2種類あり、一つはデコボコを直すためのもの、もう一つは腐葉土の割合が多く、遅効性、または暖効性肥料が混ぜ込まれているもので値段も倍以上します。ここでは、デコボコ用で十分だと思います。
SCGF野菜セミナーでは、会場で野菜の苗を購入された参加者もいらっしゃいました。ちゃんと植えましたか? 会場で野菜の苗を販売する最大の理由は、「家へ帰って、すぐに始めてもらいたいから」というSCGF女子事務員の発案です!
さて、お持ち帰りになったトマト、植える時の注意事項です。まずポットから出す時ですが、絶対にトマトを引っ張ってコンテナから出してはいけません。コンテナの表土の部分に手を添えて、コンテナを引っくり返します。そしてコンテナの方を引き上げるように。この方法だと、トマトの根に与えるダメージが最小になります。
深植えにならないように、慎重に植えた後に支柱を立てることを忘れないでください。地上部が何らかの事情(風や小動物)でグラグラしていると、地下部での活着(根と土が隙間なく、くっつくこと)がうまくいきません。植える時に、一緒に植えたら良い結果を出す植物の話は、また今度。
■今回のコラムニスト:南加庭園業連盟の新垣安徳さん。コラム「今月の庭仕事」の18回目から、自分の経験を元にコラムを執筆。失敗例&成功例まで経験豊富!
※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。

