後藤英彦のぶっちゃけ放題!
第210回「三○分で日本に勝つ」と中国
2013-05-28
危険、危険がいっぱい。日本が尖閣諸島を国有化して以来、中国の挑発行為が続いています。
中国は「尖閣は十四世紀からの中国領」と主張、尖閣の領海、領空を侵し、英紙フィナンシャル・タイムズなどは「いつ戦争になってもおかしくない」と報じています。
現に少将の張召忠という人物は「尖閣諸島をめぐる日本との戦争に中国軍は三○分で勝つ」と豪語しています。
援軍の米軍が戦闘体制に入る前、核弾頭(二百四十発)を使って日本全土を焦土化できるというのです。
核ミサイルを撃ち込めば、日本民族を地球上から抹殺できると示唆しているのです。
日本は核拡散防止条約で核を所有できないから中国に対抗できるはずもありません。
それに例え核弾頭がなくても中国の動員力は圧倒的で、日本を寄せ付けません。
その総兵力が世界一位、二百二十八万五千人なのに対し、日本の自衛隊は二十二位の二十四万七千人に過ぎません。
中国が怖いのは日本の援軍、米国の存在です。世界二位、兵力百五十六万九千人の米国は中国に出動兵力で劣るものの、核弾頭八千発をはじめ空母(十一隻)、攻撃機(千十一機)などの武器力で中国に勝っています。
日中の通常戦力をみると、爆撃機ゼロの日本に対し中国は八十二機、戦闘機二百二機の日本に対し中国八百九十機。
攻撃機百四十六機に対し中国五百三十五機、輸送機六十四機に対し中国三百二十機、偵察機十七機に対し中国九十九機。
空母・軽空母二隻に対し中国一隻、巡洋艦二隻に対し中国は不詳、駆逐艦二十九隻に対し中国十三隻。
フリゲート艦十五隻に対し中国六十五隻、イージス艦六隻の日本に対し中国ゼロ。
米国は「尖閣は日本の施政下にあり、それを侵害するいかなる一方的な行動にも反対する」(クリントン国務長官)と日米安保を堅持する構えです。
中国は米国の本気度を窺いつつ日本をたたく気持ちを抑えている、といったところです。
※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。

