今月の庭仕事
Lesson77
2012-11-14
前回、お米のとぎ汁が水肥料として使用可能だと書きました。試された方はいらっしゃいますか?精米所ではお米一粒一粒からもみがらを取り除いた後、洗わないので一粒一粒には幾分かの「ぬか(ぬかの成分には糖が含まれている)」が付着しています。それを利用します。
たいてい地中にある種は、表皮が湿ることにより発芽し始めます。地上に向かって伸び始める茎、地下に向かって伸び始める根。茎が地上に出て葉を作り光合成を始めて糖を生産し始めるまで、根が成長し水分や養分を吸収し始めるまでは、種の内部の養分だけで細胞分裂を行なって成長しています。種には肥料の三要素が含まれているというのは、コットンシィードミールという製品が存在することからも、明らかだとは思いませんか。お米のとぎ汁を大切に使ってください。(無洗米のとぎ汁に同じ効果があるかどうかは、米会社にお尋ねください)お水の節約にもなるはずです。
続いて前回に書いた「コーヒーを落とした後のフィルターに残っているグラインドコーヒー」ですが、効用として、土壌を酸性よりにしてくれることです。“ちりも積もれば山になる”のたとえみたいなもので、さほど効果は強くないけれど、ゆっくり確実に効果が持続するというわけです。チリ箱にポイッと捨てるのは簡単ですが、有効利用できるものは利用しましょう。コーヒーは積もって山とならないように、今日はこちら、明日はあちらという具合に平均に撒いてください。たまには土と混ぜることもお忘れなく。
このように書くと、「そうかコーヒーを撒くと土が酸性になるんだ」と短絡的に考える人がいて、落とす前のコーヒーをそのまま撒く人が出てくると困るので、そんなことはしないようにお願いします。あくまで、廃品の有効利用、再利用の観点から書いてます。
さて、再び球根のシーズンとなりました。球根を植える場所ですが、土に有機物を(グローマルチ、プランティングミックス等)と肥料を混ぜることはもちろんですが、植えつける日の2、3日前に土に十分に湿度を与えてください。そして球根は植付ける前、1時間ほど水に浸けておけば、発芽もスムースにになります。植付ける向きや深さは袋についている説明書や指示書に沿って行いましょう。向きを間違えると出てきません。
さて、南加庭園業連盟では、健康的な「ヨガ クラス」を始めました。お気軽にご参加ください。 ■10月13日(土)午前10時より■参加費5ドル■予約要■連絡先 213-628-1595まで■場所は連盟ビル
■今回のコラムニスト:南加庭園業連盟・購買部会長の新垣安徳さん。
※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。

