後藤英彦のぶっちゃけ放題!
第177回 AKB48は少女の搾取?
2012-06-23
AKB48の活動にNYタイムズ、CNNなどの米メデイアは終始、厳しい眼を光らせる。その言い分を少々・・。
★ ★
秋元康の演出は米国では受け入れ難い。思わせぶりに未成年少女を踊らせ歌わせているだけ。少女のパンチラはいただけない。
下着の中学生を登場させ、怪しげな雰囲気でハグさせたり、キスさせたり、一緒に風呂に入らせたりする。
キャンデイーを口移しする制服少女は、レズのポーズとしか思えない。
彼女らの踊りはセクシーで、重要な動きのいくつかはTVオンエアにふさわしくない。
例えば地面に寝ている男性ダンサーの手を握り尻を押し出すところ。あるいはラップにのって彼と性的パフォーマンスをするところ。
まるで成人ストリッパーのよう。少女に猥褻を強いるのは大人のエゴではないか。
秋元は「リアリテイーを比喩で描いているだけ。アートか猥褻かは受け止め方の問題」というが、少女を使った搾取に過ぎないのではないか。
★ ★
レデイ・ガガは十九歳でNY大学を中退、一時ストリッパーをしていた。
AKB48が誰でも見れる公器のテレビを使うのに対し、ガガはストリップ劇場で限られた成人の前で踊っていた。公序良俗ルールに適うのはどちらのほうか。
「制服が邪魔をする」(○七年)で秋元は次の歌詞を書いている。
「制服を脱ぎ捨ててもっと不埒な遊びをしたいの。何をされてもいいわ。大人の愉しみを知りたい」。
「私はしがいみついてあなたを受け入れる。気持ちが高ぶればそこは成り行きね」。
風紀児童保護の規律に欠ける日本だから、秋元はヒーローでいられる。
★ ★
ファン投票でメンバーの人気を測り、メンバーの競争心を煽る。
中間発表や最終発表あるいは新作を意図的にメデイアに伝え、話題を創る。握手会で会えるアイドルを演出、ファンを熱狂させる。
エンタメ界に新手を取り入れた鬼才、と秋元を激賞する声が一方にあることも事実。
※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。

