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コラム

後藤英彦のぶっちゃけ放題!
第172回 日米の葬儀ビジネス事情!

2012-06-23

あさひ学園元校長、萩原省三さん寄稿の見出しに「冥土の費用」とあり、能文で日本の葬儀事情に触れてありました。
 義父の葬儀に、喪主の支払いが葬儀屋に二百万円以上、布施百万円。このあと村、寺への寄付が百万円を下らないだろう、とありました。
★ ★ 
 日本消費者協会調べ(二○一○年十一月)によると、葬儀費用の全国平均は百九十九万九千円、内訳は葬儀一式百二十六万七千円、飲食接待四十五万五千円、寺院に払う布施五十一万四千円。
 最も高い地域は東北の二百三十三万六千円、東京、神奈川、埼玉は二百二十二万円、最も安い地域は九州の百四十六万三千円。
 イオン戒名調べによると、信士・信女+読経一式で二十五万円、居士・大姉+読経一式で四十万円、院居士+読経一式で五十五万円以上。
 あの世のランクも金次第とは、妙な話です。
 布施の目安は葬儀総費用の一割程度、なかには二、三割払う遺族もいるとのこと。
 寺院寄りの檀家や業者の助言を鵜呑みにすると、いくらお札があっても足りません。
★ ★
 全米葬儀者協会(NFDA)によると、葬儀費用は米国平均で七千七百五十㌦、墓地、埋葬代込みで約九千㌦。
 教会会員の牧師への謝礼は無料。ただし教会の使用料、オルガン演奏などに六百㌦程度払わなければなりません。
 島田裕巳著「葬式は要らない」によると、葬儀費用の世界一は日本の二百三十一万円。
 米国は四十四万四千円、韓国三十七万三千、ドイツ十九万八千円、英国十二万三千円。日本の葬儀の高額商法が際立っています。
★ ★
 神のもとに行くのに葬儀業の世話など御免という人々。
 免許業者の指揮で遺灰を海、空にまく散骨葬儀。米国人の二五㌫以上が六百㌦前後の散骨葬儀を選ぶそうです。
 ライシャワー元駐日大使、ケネデイJRも散骨で自然界に戻りました。


※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。
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後藤英彦

一九六四年時事通信社入社。旧通産省、旧農林省、旧大蔵省を担当後、ロサン
ゼルス特派員。本社海外部次長。途中希望退社して盛岡大学客員教授、評論活
動。二度目の来米でジャパン・ジャーナルを主宰。講談社、エルネオス系を中心
に寄稿中。主著に「日本をダメにした官僚の大罪」(講談社)。中大法学部法律
学科卒業。福岡県出身。グレンデール在住。

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後藤さんのブログ http://blogs.yahoo.co.jp/jajala816




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