Alice in WINEderland
Vol. 6 Friends of the Vine
2012-06-08
今回はお勧めしたいワインバーをご紹介。東京にいた頃、仕事帰りに時折、神田駅近くの老舗ワインレストランG’dropのカウンタバーに座って、マスターに悩みを相談をしたり、様々な職業の常連さんのお話を伺うことで、新しい刺激や元気を頂いていました。そんな「癒しスポット」的な存在のバーをロサンゼルスで探していたところ、出会ったのがレドンドビーチにあるワインショップ・ワインバーFriends of the Vine。Tracy & Fred Eguchiさんご夫妻が温かく迎え入れてくださるその心地よい雰囲気は、第二の家族のような安心感があり、どうしても仕事帰りにふと立ち寄りたくなるような場所。店内の壁には「There are no strangers here, only friends you haven't met.」とペイントされ、アップスケールとカジュアルの絶妙なバランスが取れた落ち着いた社交の場である。様々な種類のワインをグラスで頂くができ、また、量も少量のテイスティングサイズからフルグラスまで、三段階に調整可能と、融通を利かせてくださるところもまた魅力的。
お店は入り口から右半分がワインショップとなっており、小額のコーケッジフィーだけで、ショップで購入したワインをバーコーナーで愉しむこともできる。ワイナリー直買いにこだわるショップに置かれるワインは、市場でなかなか出回らない、入手困難なものもさえもリーズナブルな価格に設定され、お客さんからの信頼感も厚い。
また、日本から訪れるワイン通の友人に、いつも紹介しているのが、オーナーが手がけるワイン、「Majagel」。サンタバーバラ・サンタリタヒルズのピノノワール100%の繊細なスタイルのワインで、無濾過で仕上げてあることからも、優しくまろやかなタッチを感じることができる。「マジカル」なワインにかけた「Majagel」は、醸造家パートナーご夫妻とオーナーご夫妻のお子さんの名前の頭文字を組み合わせたもので、ここにも温かい家族愛を感じることができる。このワインはこちらのワインバーのみで購入可能。
※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。

