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コラム

龍馬ゆかりの人々
第59回 龍馬の手紙

2012-04-30

 LA龍馬会の定例勉強会が4月21日に開かれた。今回は高知県庁の好意により女優の小林綾子さんの朗読二編を聞き、桂三枝師匠の落語を聞く会とした。
 開会の挨拶は副会長の水野穣氏が坂本龍馬への想いを語り、隠れた史実やエピソードを求めていきたいという気持ちを話した。司会は若手の備耕庸さんで、ハリウッドで音楽関係の仕事をしている。オーディオ関係に詳しい。
 さて今回は、趣向を変えてDVDでかの有名な「日本を今一度洗濯いたし申し候・・・」と乙女姉に宛てた龍馬の手紙を小林さんの声色と共に映像で見た。かつて「おしん」のドラマで日本全国の視聴率のトップを飾った小林さんの大人への成長に感銘した。数年前から中国での放映が始まりこれまた大評判で巷の紅涙を絞ったと聞く。
 もう一通も乙女ねーやんに送った手紙で、ユーモアあり、甘えありの文章の中に世の中の情勢が語られ、世の移り行く様が綿々と書かれている。また龍馬の命運を予感しているかと思われる言葉が見え隠れしている。
 小林さんの土佐弁を交えた行間は面白くもあり、さすが女優さんだと感心した。
 もう一つは、昨年10月20日と21日に高知龍馬大会で行なわれた桂三枝師匠の落語上演を録画したものを高知県庁から頂き上映した。「ゴルフ夜明け前」という題名で、新しい物好きな龍馬が、薩長代表の西郷隆盛と新撰組の近藤勇の交流ゴルフを企画し開催するという落語。これは 1983年に文化庁芸術祭大賞を受賞し、古典落語に一石を投じた桂師匠の代表作となり、それ以後、「坂本龍馬先生は私の師匠だと大切に想う」と笑いの中にしんみり語っていた。

 次回のLA龍馬会:6月30日((土)1時〜3時、小東京図書館 演題未定

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LA龍馬会で、小林綾子の朗読について説明する著者(後方の右)


※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。
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飯沼信子

著述家。静岡県沼津市生まれ。歴史の中に埋もれた、海外で活躍した日本人、
その妻らを取り上げ、「野口英世の妻」「高峰譲吉とその妻」等の本を著す。
2006年、その功により、日本政府より旭日単光章を受章。日本ペンクラブ会
員、日本エッセイストクラブ会員。ウエストヒルズ在住。




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