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コラム

後藤英彦のぶっちゃけ放題!
第163回 橋下さんの日の丸、君が代観

2012-03-24

大阪市長の橋下徹さんはやり手です。
 先延ばしの政治家の多いなかで、その言動一致が光っています。
 政敵を倒すため、府知事から大阪市長に下った発想の転換。地方党「大阪維新の会」を率い、自民党らを巻き込み、「国歌起立条例」を成立させるなどの行動力は、同じ日本人とも思えません。

 この条例は市立小中高の入学式や卒業式の国歌斉唱時に、教職員の起立を義務付けるものです。
 しかし問題はそう簡単ではありません。日の丸を国旗、君が代を国歌とすることに反対する勢力に、日教組、朝日、毎日、社会党、共産党、創価学会などが控えています。
 それに国の国旗・国歌法は「国旗は日章旗、国歌は君が代とする」とだけ規定、何ら義務規則を付記していないのです。
 制定時一九九九年の小渕首相も「新たな義務を課すものではない」と国会で明言しています。
 橋下さんは行動に出ました。国旗・国歌に対する大阪色をたたき台に、議論を深めたらいいと思ったのです。
 この八月でなんと戦後六十七年。なのに、学校教師が国旗と国歌を粗末にするのはおかしいと思ったのです。

 日本は第二次世界大戦でドイツ、イタリアと同盟を結びました。枢軸三国は破れ、ドイツとイタリアは国柄を表す国旗・国歌を変更し、「反省」を形でみせました。
 国旗等の変更を検討すらしない日本に、世界は不信感を募らせました。
 戦場と行軍に閃いたあの日の丸と、首相(小渕)が「君が代の君は天皇のこと」と断言した「民主国家?」の日本。
 ドイツ元大統領のヴァイツゼッカーさんは東京講演で、「戦後日本は戦前の政治を引き継いでいる。過去に学ばない者は過ちを繰り返す」と指摘。
 その矛先は国粋的な国旗・国歌論議をはじめ、民意を無視した官僚の振る舞いに向けられていました。
 橋下さんの言動が正しいか、国旗・国歌の学校教育を放棄した日教組が正しいか、問題の先延ばしはもう許されなくなっています。


※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。
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後藤英彦

一九六四年時事通信社入社。旧通産省、旧農林省、旧大蔵省を担当後、ロサン
ゼルス特派員。本社海外部次長。途中希望退社して盛岡大学客員教授、評論活
動。二度目の来米でジャパン・ジャーナルを主宰。講談社、エルネオス系を中心
に寄稿中。主著に「日本をダメにした官僚の大罪」(講談社)。中大法学部法律
学科卒業。福岡県出身。グレンデール在住。

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jjgoto@sbcglobal.net

後藤さんのブログ http://blogs.yahoo.co.jp/jajala816




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