後藤英彦のぶっちゃけ放題!
第159回 プーチンは埋葬されるべきか
2012-02-21
「ウラジーミル・プーチンは埋葬されるべきでしょうか」。ロシアのニュースキャスターのポカが大反響を起こしています。
問題発言をしたのはシベリア連邦管区クラスノヤルスク・テレビ局の女性ニュースキャスター、マリア・ブクツエワさん。
来月の大統領選に、プーチン首相ほか政党の党首四人が立候補しています。そのなかの一人のミハイル・プロホロフさん。
プロホロフさんがウラジーミル・レーニンの遺体を別の場所に埋葬するため国民投票を求めている、と伝えた際に舌禍事件は起きました。
レーニンの遺体は現在、モスクワの「赤の広場」の霊廟に安置されています。
ブクツエワさんの口から出た言葉は、ネットユーザーを狂気させるものでした。
「プーチン首相を埋葬すべきでしょうか。ネット上でこの件について活発な意見が交わされています」。
ロシア庶民は一斉に祝杯を上げました。勘違いでレーニンをプーチンといったからです。
彼女のネットワーキング・アカウントに「よくぞいってくれた」といったメッセージが殺到、火葬の花束まで届いたそうです。
動画サイト「ユーチューブ」に投稿された番組は三日間で五十万回以上再生されたそうです。
昨年十二月の下院選不正疑惑をきっかけに黒幕プーチンの人気にかげりが出ています。
「くたばれ、プーチン」という声まで聞かれます。
それでもプーチンは三月四日の大統領選にしぶとく当選しそうです。ワリをくうのはメドヴェージェフ大統領。
「次期政権で首相に就いてほしい」というプーチンの約束などたちまち反古にされることでしょう。
メドヴェージェフはまさにプーチンの人身御供。プーチンの不人気を一身に背負って、政界を去っていくことになるでしょう。
ところで、「プーチンは埋葬されるべき」などと失言したブクツエワさんの身辺は大丈夫でしょうか、彼女が埋葬されなければいいのですが・・・。
※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。

