今月の庭仕事
Lesson 56
2011-10-24
もうそろそろ接木されたバラや果樹がナースリーに出回る季節になりました。これからやらなければいけない仕事を考えてみると、まず、春と夏用の芝生の肥料を暖かいうちに蒔いてしまわなければなりません。これらの肥料は、気温が下がってしまうともう効きませんので、なんとしても今月中に蒔く必要があります。
それと気温の低下とともに発芽する冬の雑草を防止する発芽防止剤も今月中に散布しましょう。芝生のような草(ガーデナーは「ポアニュア」「アニュアルブルーグラス」と呼びます)が、芝生の中やグランドカバー内に生えてくるのを防止するのが目的です。芝生が茶色になる芝生でしたら、冬の緑を保持するため、オーバーシーディングガ必要になってきますが、これも今月中の内に終えてしまうことがよいでしょう。遅くオーバーシーディングしますと、発芽したての芝が霜の影響を受けて枯れてしまうリスクが大きくなります。
それから、落葉樹、落葉果樹の剪定と続きます。大きな落葉樹の場合、業者さんに頼みましょう。下から見ると簡単そうに見えますが、実際に木に登ってみると大変です。私の場合は、いつもミスエスティメイトしてしまって赤字です。落葉果樹の場合は庭の広さにあわせて、ドゥオーフ、セミドゥオーフ、スタンダードの三種類(小、中、大)の中から選んで、植えてあるはずですが、剪定を何年も行わないとオーバーグロー(大きくなりすぎ)してしまいます。せっかくなったった実が収穫できないなんて(高すぎて)、こんな馬鹿な話はありません。剪定しないと、小さな実がたくさんできるはずです。その実が少し大きくなると重たすぎて枝が折れてしまう、日が当たらない枝が枯れて見苦しいなどの弊害が出てきます。今年は剪定にチャレンジしてみましょう。
新しく植える場合、果樹の種類(熱帯 バナナ、グアバ、マンゴ、パパイヤ、)亜熱帯(柑橘類グレープフルーツ マンダリン ネーブルオレンジ)、温帯(リンゴ 桃 梅 プラム アンズ なし 柿)によく気おつけて選んでください。これがすんだら、落葉果樹に対するドーマントスプレー、それが終わればローズの剪定。ネバーエンディングストーリーですな…。
10月23日に、上記の仕事に必要なものを南加庭園業連盟のコープでは、タックスフリーで販売します。お時間がある方は、ぜひお越しください。時間は、9:00〜15:00です。
■今回のコラムニスト:南加庭園業連盟・購買部会長の新垣安徳さん。
※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。

