今月の庭仕事
Lesson 48
2011-06-30
5月、6月は、寒い日が続きましたが、野菜、お元気ですか?
野菜セミナーの時、講師の方が、口をすっぱくして、土つくりの重要性を語っていましたが、土つくりをちゃんとすれば、たいていのプラントは、育ってくれます。“深植えせず、そのプラントに適した場所に植えれば”の話ですが…。
自分では深植えに気をつけて植えたつもりでも、時間の経過と共に植えたプラントが沈下してしまい、結果的に深植えと同じ状態になってしまうことがありますので、気をつけて下さい。
さて、どんなに気を使って植えても、具合の悪いプラントが出てきます。
こういう時、皆さんが何をするのか、目に見えるようです。おそらく、皆さん、肥やしと水をあげるのではないでしょうか?
水不足と肥やし不足が原因ならば良いのですが、そうでない場合はさらに悪化させてしまいます。水不足と水のやりすぎは、“水を吸収できない”という同じ症状なので、周囲の状況を考慮しながら、判断して下さい。
さらに悪いことに、このような健康状態の悪い時は、病気が発症しやすいと思ってください。湿度が高い場合、空気中の湿度はコントロールできませんが、込み入った葉をすかすことで、プラントの周りの湿度は下げることができます。
害虫も益虫でコントロールするか、スネールコントロールを用いるか、または、シトラス(柑橘類)の害虫をメスの匂いで、トラップに誘い込むという風に、匂いを用いてコントロールすることができます。トマトにはマリーゴールドを一緒に植えたら、地中の線虫(ネマトー)をコントロールできます。地上部は、バジル、にら、ミント等のハーブの匂いを使って、害虫を撃退することができます。
ここで1つ注意したいことは、「ハーブはいい」と早合点してはいけないということです。あまり生育旺盛なハーブを使うと、主作物の生育を阻害しかねませんので、気をつけて組み合わせて下さい。
■今回のコラムニスト:南加庭園業連盟・購買部会長の新垣安徳さん。「今月の庭仕事」の18回目から、自分の経験を元にコラムを書いていて、失敗&成功例まで経験豊富!
※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。

