NikkanSAN_TopBanner_2023-05-07

ロサンゼルスの求人、クラシファイド、地元情報など

日刊サンはロサンゼルスの日本語新聞です。 記事は毎日更新、求人、クラシファイドは毎週木曜5時更新。

ローカルニュース

「第4回乳がんセミナー@ウェストコーストとハワイ」開催

2023-11-21

2名の専門家がハワイから講演
BCネットワーク主催、オンラインと対面式のハイブリッドによる「第4回乳がんセミナー@ウェストコーストとハワイ」が11月4日に開催された。ホノルル会場のカピオラニ メディカルセンターではハワイ大学がんセンター乳腺外科医の山内英子医師と同センター長の上野直人医師が登壇。講演後にはトーランス会場のリラックゲートウェイホテルで、がんサバイバーでもあるキャラ弁アーティストの井村紀子さんが健康的なキャラ弁作りのデモンストレーションを行った。司会は例年通り、フジサンケイ・コミュニケーションズ・インターナショナルの久下香織子さんが担当した。

自分らしく生きるための選択
冒頭、トーランス会場の久下さんが乳がんセミナーの主催元であるBCネットワークについて「2005年に創立された当時は在米日本人のための乳がん予防と啓発活動を行う団体でしたが、コロナ禍以降はオンラインでセミナーを行うことで、参加者の輪が大きく広がっています」と紹介した。続いて、同じくトーランス会場から、ロサンゼルス日本国総領事夫人の曽根麻未さんが同団体の活動意義について次のようなエールを送った。「女性にとって乳がんは決して他人事ではなく、いつ自分や親しい人が罹患してもおかしくない身近な問題になっています。正しい知識を持ち予防に努めること、早期の医療につなげること、治療や予防が女性の尊厳を傷付けるものでないこと、この三つを備えた環境作りが重要です。本日のセミナーが皆様にとって有益なものになりますこと、BCネットワークの取り組みが今後も続いていくことを願っています」。

さらに、二度にわたる乳がんサバイバーであり主婦ソサエティーオブハワイ会長の有川啓子さん、BCネットワーク代表の山本眞基子さんの挨拶に続いて、山内医師の講演に移った。外科医である山内医師は、講演の目的について、「胸にメスを入れなければならない状況は非常に怖いですよね。でも、それが怖くならないように、少しでも皆さんに知識を蓄えてほしいという思いで、今日はここに来ております」と語り、正しい知識の提供によって、患者を適切な治療に向かわたいと強調した。


「今回のセミナーをご自身の今後に有益に活用してほしい」と挨拶するB Cネットワークの山本代表。



山内医師は日本人女性の羅漢率などのデータを紹介した上で、患者の希望や置かれた状況によって、治療の選択肢は一つではないと話した。選択肢を考える参考として、3例の患者のケースを紹介した中で、高齢患者の場合でも乳房の再建が必要なことがあると78歳女性の例に触れた。「この方は胸を全部摘出しないといけないのですが、趣味が水泳なのです。胸を取ったら非常に不便な思いをします。そこで通常なら78歳と再建しない選択をする方が多いですが、この方の場合は再建を選択することになります」。山内医師は、「乳がんになっても、がんと共に自分らしく生きるための治療の選択が肝心であり、医師は患者が何を重要視しているのか上手に聞き出して、治療法を決めていくことが何より大切です」と締めくくった。


山内医師は乳がん治療の選択肢について細かく説明。



個別化治療と患者の情報収集
次に登壇したのはハワイ大学がんセンター長で腫瘍内科医の上野医師。上野医師は個別化治療について、「患者ごとに特定の治療戦略を立案し、体の反応を見ながら、ライフスタイルに応じて個人の思いを尊重した治療を行うのが、個別化治療です。伝統的な治療法には限界があります。個別化治療の必要性が強まっている背景には、この10年の遺伝子検査のドラマチックな進化で、患者ごとのがんのタイプを特定して治療法を選ぶことが可能になったということがあります」と述べた。

上野医師は患者と医師のやりとりに登場する「バイオマーカー」について解説した。「医師がよく『バイオマーカーを測りましょう』と言いますが、バイオマーカーとは自分の中の病状の変化の指標です。サンプルを取って、遺伝子、RNA、タンパクで測定します。このバイオマーカーの目的は三つあります。一つは診断するため。二つ目は予後(疾患の経過)を予測するため。三つ目は治療の効果を予測するため。これらの違いについても、通常は、医師は患者さんに説明しません。これは正しい知識がないと、患者さんを混乱させるだけだからです。つまり、いわゆる『おまかせ』という状態です。分かりやすくお寿司屋さんにたとえると、患者と医師の関係は大将とお客さんのようなものです。魚のよしあしが分かる客には大将は一生懸命いいネタを出すように努めます。また、勉強して知識を身に付けている患者さんには、医師は情報をしっかり情報を提供しないといけなくなります」。上野医師は、患者自身も積極的、能動的に情報収集に努め、自己主張を含め、主治医と双方向のコミュニケーションを取るべきだとアドバイスした。


個別化治療のためには患者の積極的な姿勢も必須と語る上野医師。



当日の様子は、下記をクリックしてご覧ください。

⬛︎上野直人医師
https://youtu.be/dhGMUeLLP7U

⬛︎山内英子医師
https://youtu.be/FM0KyCC72xY

⬛︎井村 紀子氏
www.youtube.com/watch?v=NPq14QEg-qQ



Facebook   Twieet
最新のクラシファイド 定期購読
JFC International Inc Cosmos Grace 新撰組3月 Parexel pspinc ロサンゼルスのWEB制作(デザイン/開発/SEO)はSOTO-MEDIA 撃退コロナ音頭 サボテンブラザーズ 





ページトップへ