JRA衛生&ビジネスセミナーを開催!
2018-05-31
米国日系レストラン協会(JRA)は20日、衛生&ビジネスセミナーを飲食業界関連の会員が多数参加して、トーレンス市のミヤコ・ハイブリッドホテルで行った。
第一部は、『いま。なぜテキサスが熱いのか?』というタイトルで、和魂リアルティー(株)代表のルーク倉石氏が長年ダラスで日系の不動産会社で働き、また現在は月の半分をロサンゼルスとダラスで過ごし、両方の地を熟知している立場から講演した。倉石氏によると、テキサスは人口で全米第4位のダラスと同5位のヒューストンという大都市があり、面積はアラスカ州に次いで二番目。メキシコ湾に接して海運が栄え、ダラス・フォートワース空港はマンハッタン島がすっぽり入るくらい広い、鉄道と陸路も東・西海岸の真ん中に位置しているため、流通の拠点となりうる。そして、テキサス州は地方税がない、住居もカリフォルニア州に比べ格安で、教育水準も高い。ロサンゼルスのような温暖な過ごし易い気候ではないが、電気代がリフォルニア州の半分。最低賃金も低く、サービス業もチップありとなしで賃金に考慮することができる。行政もビジネス誘致に寛容で、良いアイデアを提案してくれる時も多いという。ダラスとヒューストンは2022年開業に向けJR東海が施工を行ったり、ダラス近郊では空飛ぶタクシーの開発が進められたり、イノベーションが盛んな土地である。地の利がよい、時差が少ないという恵まれた環境で大手企業の本社がどんどんテキサス州に移ってきている。現にトヨタは、北米の本社機能をテキサス州ダラス北部のプレイノに移し、関連会社を含めると6500人を超えるという。日系企業もミツワ・マーケットやくら寿司も進出した。 第二部は、『セラピードッグ携帯者に対してのレストラン対応 及び一般ヘルス』と題して、ロサンゼルス市衛生局の田川顕子氏が講演した。田川氏はJRAの顧問も務め、寿司シャリの温度管理や寿司職人の手袋の問題など、衛生局との橋渡しを20年以上務めている。最近、ホームレスの格好をして、犬を連れてレストランに現れ、店側から入店を断られ、そこから訴訟に持って行くというケースがあり、市側に問い合わせが殺到し、サービスアニマルについて情報を提供している。ペットもサービスアニマルもレストランに入店可能なのは原則犬のみ。ただし、店側がノーペットというポリシーがあれば、サービスアニマルだけが許可される。しかし、トレーニングされていないと店側が判断すれば、拒否できる。
和魂リアルティー代表のルーク倉石氏
ロサンゼルス市衛生局の田川顕子氏

