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ローカルニュース

南加青森県人会ピクニック チームプレーで親睦を深める

2014-06-15

 南加青森県人会は、毎年恒例のピクニックを、6月15日にトーレンス市のコロンビア公園で開催した。参加した会員達はバーベキューや刺身などに舌鼓を打ち、またゲームでは老若男女混じり合い、チームワークを発揮しながら親睦を深めた。

 「南加青森県人会のピクニックと言えば、お刺身なんですよ」と、取り皿に盛られた刺身をほおばる会員達が笑顔で話した。リトル東京で寿司屋「鮨元」を営む豊島年昭さんが、毎年、新鮮な魚を提供しているという。同会のピクニックでは、とてもピクニックランチとは思えないほど豊富な食べ物が、テーブルの上に置かれた。他には、巻き寿司、いなり寿司、お赤飯、バーベキュー、そして、数々のデザート。食べきれないほどの量だ。
 お腹が満たされた後は、南加青森県人会「ねぶた囃子保存会」が、笛、太鼓、鉦(かね)でねぶた囃子のパフォーマンスを披露。コロンビア公園の一角は、一気にお祭りムードになった。
 お囃子でエネルギッシュになった会員達は、場所を移して運動会。ボールリレーやスイカ割りで、大人も童心に返っておおはしゃぎ。水が入った風船をキャッチするゲームでは、風船が割れて水で濡れても笑顔が広がった。最後は、奈良・佳緒里・ターナー南加青森県人会会長が、「来年も会いましょう。I love you」と挨拶し、解散した。

ボールリレーでは小さい子供も大活躍

ねぶた囃子保存会メンバーによるお囃子パフォーマンス


今年、2014年の二世ウィーク祭りもねぶたで盛り上げる!

 南加青森県人会の「ねぶた囃子保存会」は、毎年、夏にリトル東京で開催される二世ウィーク祭りのグランドパレードを盛り上げ、ロサンゼルスの夏の風物詩の一つとなっているが、今年も、手作りのねぶたを従え、「ラッセラー、ラッセラー」のかけ声で踊る跳人(はねと)とともに、祭りを盛り上げる予定だ。
 エミー賞受賞者でメイキャップアーティストの奈良・佳緒里・ターナー南加青森県人会会長は、「5年前に初めて二世ウィーク祭りにねぶたが登場して以来、ロサンゼルスで私達が培ってきた“私達のねぶた”を見てください。小さいけれど3つほどねぶたを出します。ロサンゼルスの地元の方たちだけで、青森のねぶた師のヘルプなしで作ったねぶたです。それを見てほしいです」と、今年の第74回二世ウィーク祭りへの意気込みを語った。
 2009年は、青森県でねぶた師が作ったねぶたを分解して、青森県からコンテナに乗せて運んできた。それから5年、「ねぶた囃子保存会」は試行錯誤を重ね、自分たちだけで小さなねぶたを作れるほどに成長した。不断の努力の結晶だ。

奈良・佳緒里・ターナー南加青森県人会会長「今年も来年も二世ウィークのねぶたを見に来てくださいね!」


来年、2015年の二世ウィーク祭りには大型ねぶたが戻ってくる!制作はLAで

 来年、2015年の第75回二世ウィーク祭りに再びあの大型ねぶたが戻ってくる。奈良会長が壮大な計画を語った。
 「豊島ねぶた囃子保存会会長が、ねぶたを作る倉庫を購入してくださって、そこが青森県人会会館となります。そこに青森県からねぶた師を6人ほど招いて、大きなねぶたを作ることになっています。5年前の大型ねぶたを見た人たちは、『また見たい!』っておっしゃる方が多くて。
 来年、2015年2、3月頃からロサンゼルスの南加青森県人会会館で作り始めます。木で骨組みを作って、そこに電球を入れて、それから紙を貼って、とても大変ですが、それだけ芸術的なものができます。制作過程を、みなさんが見に来てくださったら、おもしろいと思います。
 これが習慣になったら、毎年作っていきたいです。ロサンゼルスのボランティアの方たちに覚えていただいて、自分たちで作れるようになれば一番いいです。これから大学巡りとか、アメリカ人の方たちで好きな方もいらっしゃるから、みなさんにヘルプしていただいて、見ていただいて、そうすれば、みなさん、覚えてくださって、毎年作れるようになったら、いいなって思っています。だから、今年から準備をしています」。
 4月21日には、リトル東京のダブルツリーヒルトンで、2015年二世ウィーク祭りでの大型ねぶた登場を実現するためのパーティーが開かれた。会場には、今年の二世ウィーク実行委員長のマイク岡本さん、2015年の二世ウィーク実行委員長のテリー・ハラさん、新美潤総領事らが出席して盛大に行われた。また青森県からは、青森三菱電気社長及び菱友会会長の林均さん、ねぶた師の竹浪比呂央さん、青森観光コンベンション協会事務局長の林慶一さん3人が、青森代表団として出席。来年の二世ウィーク祭りは、第75回目という節目の年。青森のねぶた師とロサンゼルスのボランティアたちが、ロサンゼルスで制作する大型ねぶたの登場で一段と盛り上がることは間違いない。


「日本人でよかったな」って気持ちをねぶたに全部突っ込む

 中心メンバーたちの士気は高まっているが、費用面はどうなっているのだかろうか。2009年は、コンテナで日本から運んできたため約2500万円かかったという。「費用の面では、大変頭が痛いですね。けれど、これを乗り越えないと、いつまでもできないです。“やってみようじゃないの”というところなんですよ。日本人気質かしらね。『日本人でよかったな』って気持ちを、このねぶたに全部突っ込んでみようと思ってやっています。来年の大きなねぶたを作ることによって、「みんなで団結しよう」と呼びかけます。日系コミュニティの大きな発信力となりますよね」と奈良会長は話した。

 「ねぶた囃子保存会」の豊島年昭会長=写真=は、自費で大型ねぶたを作るための青森県人会会館を購入したことについて、「故郷のねぶたをアメリカで再び見れるというのを記念して、私のお墓代、葬式代を使って、“ねぶた小屋”を買いました。すべてつぎ込み、もう何もない。『そこが私のお墓の場所』というくらいの意気込みでやっています。青森県は、こういう心をもった方たちばかりなんですよ。普段はおとなしくて、ひかえめですけれど、お祭りは楽しく、そこまでやってしまう。これが青森県人気質です」と、来年の大型ねぶた制作への意気込みを語った。

ダブルツリーヒルトンで開かれた2015年二世ウィーク祭りに登場する大型ねぶた実現のためのパーティー。青森県から頼もしい代表団、竹浪 比呂央さん、林 均さん、林 慶一さんも駆けつけた=4月21日、リトル東京



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