七味会 2013年総会とセミナーを開催
2013-12-10
日本食を通じて地域社会に貢献！
12月5日、米国に進出する日系食品会社・54社で構成される七味会（1980年設立／2013年・14年宮里勝吉会長）の2013年度総会とセミナーが開かれ、トーレンス市のミヤコ・ハイブリッドホテルに約70人が参加した。在ロサンゼルス領事館の新美潤総領事が挨拶、同会会計報告や新役員選出、新会員の自己紹介などが行われた。
毎年日系引退者ホームに寄贈している同会は、今年も約30社から20種類以上の日本食を集め寄付をした。ボイルハイツの敬老シニアヘルスケアの大石剛施設長は、「敬老では主に日系２世と最近増えている新１世の高齢者640人が住んでおり、毎食必ず日本食が選べるようになっています。これも毎年ご寄付を頂いているお陰です」と総会で謝意を述べた。
セミナー1部は、大里クリニックの大里雅治医師が大腸癌について講演を行った。大腸癌の予防として、白米より玄米、白いパンよりウィートパン、白いうどんやパスタより蕎麦、白砂糖より黒砂糖、牛乳より豆乳を勧め、また豆類・緑黄野菜・果物類・海草類・きのこ類をたくさん摂り、塩分・動物性脂肪・乳製品・カフェインを減らし、食品添加物の多い加工品は避けることなど食事の生活習慣の大切さを話した。さらに、朝食は王様のように、昼食は平民のように、夕食は貧民のように食べ、20回以上はよく噛んで食べ、毎日1〜2リットルの水を飲み、一万歩を目標に運動すること。禁煙、お酒はほどほどにし、睡眠をよくとることを習慣にしてほしいと語った。
セミナー2部は、日本貿易振興機構の吉村佐知子ロサンゼルス事務所長が、日本再興戦略について講演した。2020年に農林水産業・食品の輸出額を現状の２倍強を目指すと発表。世界の料理界で日本食材の活用推進（Made FROM Japan)、日本の「食文化・食産業」の海外展開（Made BY Japan)、日本の農林水産・食品の輸出（Made IN Japan)の柱で食文化、食産業をグローバル展開するとスピーチした。
創立以来33年が過ぎ、米国で日本食を広めようと様々な困難を乗り越えてきた七味会のメンバーの結束は堅い
大腸癌の予防と対策を話す大里雅治医師
食産業の推進を言及する吉村佐知子氏
