Vol.60 こんなとき、どうする?「もしかしたら、親が認知症かも?」
現在日本では認知症の高齢者は500万人、600万人ともいわれています。2025年(来年)には700万人を超え、65歳以上の高齢者のうち5人に1人が認知症を患う人になると予測されています。ただ、認知症は突然発症するものではありません。徐々に症状が進むため、家族や周りにいる人も気づきにくいのが現状です。親の変化に気づいたときには、かなり進行しているということもあります。親と遠く離れて暮らしていても、親のちょっとした変化に早めに気づくことで、早期に治療することができます。今回は日々の生活の中で表れる「認知症のチェックポイント」をご紹介します。もしかしたら、認知症かも?!
こんな「あれ?ちょっとおかしい。」ありませんか。
ちょっとした変化を見過ごしていることがあります。普段の暮らしの中での「親の変化」を次の項目でチェックしてみましょう。
【こんな「あれ?」チェックリスト】
●おなじ話や質問を繰り返す
●おしゃれをしなくなった
●手紙やメモなど文字を書かなくなった
●真夜中に電話をかけてくる
●冷蔵庫に同じ食材ばかりはいっている
●通院する曜日を間違える
●ゴミが何日分もたまっている
●お財布が小銭でパンパン
●最近、料理をしなくなった
●冷蔵庫に洗剤が入っている
●笑わなくなった
●季節に合わない服を着ている
●外出をいやがるようになった
これらの項目で1つでも当てはまるものがあれば、早めに医師に相談しましょう。
ちょっとした「親の変化」は、夏休みやお正月など、一時的に家族が集まる時には気づきにくいものです。日本に一時帰国したときに、家族や周りの人に親のちょっとした変化に気づいたら、すぐに連絡してもらうように伝えておきましょう。意外と近所の人が親御さんの変化に気付くケーズが多いものです。
認知症とは、「日常生活が困難になる状態」
物忘れと認知症は違います
「人の名前が思い出せない」「物をどこにしまったのか忘れた」などは、歳を重ねると誰にでも起こることです。認知症はそのような加齢による物忘れとは異なり、脳の細胞が損傷を受けたり、働きが悪くなったために認知機能が低下して「日常生活に支障をきたす状態」をいいます。
【認知症と単なるもの忘れの違い】
◆単なるもの忘れ
・体験の一部を忘れる
・ヒントがあれば思い出せる
例)・食べたメニューを思い出せない
・外出先で人と会ったことを忘れる
◆認知症
・体験したこと自体を忘れる
・ヒントがあっても思い出せない
例)・食事をしたこと自体を忘れる
・外出したこと自体を忘れる
認知症は早期発見・早期治療が肝心です。「あれ?おかしいな」と思ったら、医療機関でまず受診するようにしましょう。
不安や疑問を抱いた時には私達を思い出してください。私達サロンドハースの専門家チームはバックヤードでいつもあなたを応援しています。
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ひとくちメモ ~私の母85歳~ No.59
「85歳の母・スミちゃんからの呪文LINE、ふたたび」
私達夫婦の家の近くで独り暮らしをしている母。母とはお互いの生存確認のため、毎朝LINEでスタンプを送っている。連絡もLINEを使うことが多い。ただ、母はLINEで文章を打つ時に読み返さないので誤字脱字が多い。時には意味が分からず「これは呪文?」と思うような文章が送られてくることも。先日、私が痛風発作で歩けなくなったことを母にLINEで伝えると、「杖をていたらわ」「え?ていたらわ?」「ていたらわって???ワケわからん」母に返信すると「アハハハ!」と帰ってきた。まあ、85歳でLINEが使えて、明るく笑っているならいいとしときますか。(続く。)