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特別寄稿

Vol.50 こんなとき、どうする?「海外からの超遠距離介護。在宅介護の限界を感じて」
 インターネットが発達してきた現在では、家族が海外にいながら日本の高齢の親御さんの遠距離介護をされている人も多く見受けられます。LINEやビデオ通話、iPhoneなどを駆使して、日本の様々な介護サービスを利用すれば、遠く離れた地に住んでいても日本で生活している親御さんの介護をサポートすることはできます。ただ、認知症が進んできたり、身体能力の低下などで在宅での遠距離介護が難しくなってくることも。今回は遠隔からの在宅介護に限界を感じたときの対応を事例を交えながらご紹介します。

海外にいてもできる「日本の親の遠距離介護」。
事前の環境整備や各種サービスを活用。

 子どもには子どもの暮らしがあり、親には親の希望があります。それぞれの暮らしを尊重しながら高齢の親の介護をする「遠距離介護」。親御さんが自宅で暮らすという選択をした場合、日々の生活のサポートはLINEやビデオ通話を使って確認。ただ、緊急時に家族がすぐに駆け付けることは難しく、親の介護度が重くなったときには訪問介護サービスやデイサービスの活用など、外部のサービスを上手に活用することが必要です。よくあるケースとして、認知症が進み始めると仕事中でも職場に10回も20回も親から電話がかかってくるなど、時間的にも精神的にも家族の負担は増えてきます。ましてや、海外在住の場合は時差があるので、睡眠時間が削られるなど家族が体調不良になることも。また、移動するための交通費や緊急時対応や見守りサービスの契約、自宅の環境整備として転倒防止の手すりやバリアフリーへの改修などの費用もかかります。
 
日本で独り暮らしのお母様の超遠距離介護。
在宅介護に限界を感じたアメリカ在住Aさん。

 アメリカ在住のAさんは、日本で独り暮らしのお母様の超遠距離介護を2年以上続けています。お姉様は日本在住ですが、仕事とお子さんの対応で忙しく緊急時以外はお母様の対応ができる状況ではないようです。今はインターネットの環境が整っているので、お母様の毎月の支払いや年金などのお金の管理、宅配弁当の手配はアメリカ在住のAさんがインターネットを使って対応されています。ただ、半年くらい前からお母様に初期の認知症状が出始めたことにAさんは気づきます。例えば、お母様が毎週注文している宅配食材の注文票をネットで確認すると、お刺身を10個、トマトを20個と大量に注文していたり、明日の予定をすぐに忘れて何度も同じことを繰り返すようになるなど、短期記憶の障害が見えてきました。そこで、Aさんはお母様が注文している食材を毎日インターネットで確認して注文を変更。ただ、毎日この作業をしていると日本とアメリカの時差による睡眠不足や精神的な負担が増えてきました。そこで、早めにお母様の安全な暮らしを整えるため「日本で施設探しをしたい」とご相談があり、一時帰国のタイミングでお母様の新たな生活環境を整えるため、帰国前から準備を進めています。

 高齢になれば誰でも介護が必要になりますが、優先したいのは「安全で安心な暮らし」ではないでしょうか。どういう選択をするにしても大切なのは「親の希望を聞く」ということ。その上で信頼できるプロに相談して動き始めましょう。家族の役割は、親の意思を尊重しながら「決断して行動する」こと。親御さんとご家族にとって最善の選択をするために、早めに行動することをお勧めします。


 
ひとくちメモ ~私の母84歳~ No.48
「母とエスカルゴ。おもひでぽろぽろ。母と久しぶりのおでかけ」②

  先日4ヶ月ぶりに母84歳とおでかけしてきました。当日の朝、疲れが抜けずにカラダを起こすのもキツイ状況だったのにはワケがありました。母とおでかけする前日、ほったらかしにしていた(笑)血液検査の結果を聞きに病院へ。 院長室へ入っていくと「命に関わる状態です!」「急性膵炎の可能性があります。」「はぁ、どうりで疲れが取れなかったのですね。」(能天気な人。私)。ということで、その日から禁酒と投薬、72時間断食もスタート。翌朝起きたときにカラダがだるくて、母とのおでかけをキャンセルしようと思ったけれど、1ケ月前から楽しみにしていた母の顔が浮かぶ。なんとか気力でカラダを起こして電車に乗って出かけたれど、待ち合わせ場所で嬉しそうに手を振る母の姿を見ても笑顔にはなれませんでした。(続く) 

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